心の悩みを聞いてくれる人、聞いてくれない人の違い~その2~
相談出来る人出来ない人、あなたにとってどんな人でしょうか?悩みを話したら「うんうん」とうなずいて聞いてくれる人、感情的になって「それはお前が悪い!」と怒りだす人、上から目線で「それならこうしたほうがいいよ、これするべきだよ」と話してくる人。
なぜ相談する人を選んだほうがいいかというと、人それぞれ出来事によって気持ちが動くようになっていて、相談されることによっては気持ちが動き、その状態からしか言葉が出てこないからです。
相手の相談をしている時、あくまで事実を客観的に捉えて相手の意見も受け入れられる人もいますが、全ての人がそうではなく自分の過去の経験から、相談する内容によってはイライラしたりオドオドしたり、逆に落ち込んでしまったり。
どれだけ凄いと言われている人でも苦手なことはあり、相談される内容によっては気持ちが大きく動き、それでも自分の気持ちの動きを理解したうえで相手と対等に話せることが大切かもしれません。
自分に対して怒る人
これも自分の相談に対して過去の経験からどういう気持ちが反応するか、自分が相談したことに怒る人にもいえることです。
怒られて気付けることも時にはありますが、全てがそういうわけではなく怒られたら自分もイラっとするかオドオドするか、話の内容から全く違う方向へ向かうことにもなりかねません。
なので、その人に相談したら内容から外れてケンカしてただ疲れて終わりというパターンになれば相談するほうもされるほうも疲れて終わることになります。
競争心ベースで過ごしている人は言い争いをするのが好きで、わざと相談して言い争いを持ちかける人、相談される形で言い争いをする人など、ただ勝ち負けを経験したい人もいます。
それはそれで自由ですが、自分がある出来事に対して何らかの気持ちが出てきて、それをどうにかしたいと相談するなら、出来るだけ気持ちのバランスが取れるように物事の解釈を変えたり引っ掛かっているものを癒してくれる人が大切かもしれません。
そのために心理カウンセラーやセラピストといった専門家もいるほど、気持ちの悩みは自分の考え、行動に大きな影響をもたらすので、ただ話が上手いから、相談出来る人はその人しかいないからといった制限的な理由で相談すると、余計に悩みが深くなるかもしれません。
ネガティブな気持ちを感じたくない人
いつもポジティブなことを言っている人は周りにいませんか?その中でもネガティブな気持ちを感じそうになったら無理やりポジティブにしようとする人は、ネガティブな気持ちを感じたくないのかもしれません。
そして、そういう人といると自分が余計にネガティブな気持ちを感じるようになり、凄いポジティブな親がいれば子供が鬱になるということもそこから分かります。
人はポジティブとネガティブの気持ちのバランスを取り合うところがあり、ポジティブな人が周りにいれば自分は何となくネガティブになり、ネガティブな人といると自分は何となくポジティブになるといった経験をしたことはありませんか?
ネガティブな気持ちを感じるのが嫌でポジティブに振る舞うようになった人は気持ちを感じるのが苦手です。
表面的に見たら頼れる存在に見えるかもしれませんが、それは表面的な行動だけで心の内側に関しては誰よりも弱いかもしれません。
凄い実績を出している人でも気持ちを押し殺してひたすら行動し続ければ何らかの結果は出ますが、行動だけでは解決出来ない自分の気持ちと向き合うことはだんだんと遠ざかります。
そういう人に相談しても、何でもポジティブな方向へ持ってかれて「何がどう大丈夫なんだろう?」と表面的な解決策だけもらって疲れるだけかもしれません。
相手より自分の話を聞いてもらいたい人
多くの人は他人より自分に興味があります。なので、自分がどれだけ深刻な話をしても「そうなんだ、でね私はこういうことがあって」と、すぐに話を切り替える人もいるかもしれません。
それはある意味自分のしたことはそこまで深刻じゃないのかと安心出来るところと、それだけ相手は自分に興味がないのかということで悩むかもしれません。
それは人を見て判断したいところですが、やはり小さな悩みでも自分の気持ちを考えて出来るだけ対等に感じ、考え、話してくれる人がいれば心強いです。
たとえ自分の気持ちが分からなくても分かろうとしてくれることだけでも相手からすれば嬉しいことで、その誠実さが伝わります。
「もっと私の話を聞いて!」という人は、話す才能はあるかもしれませんが、人の悩みをじっくり聞く才能はないかもしれません。
普段はおとなしくても人の相談に乗るのが好きな人、素直にうんうん聞いてくれる人、それは意外な人かもしれませんが悩みを聞く才能を持っているかもしれません。