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人が仲間や友達を作りたくなる理由は?親和欲求って何?

人には親和欲求という欲求があります。メリットやデメリットだけでない根本的な欲求が備わっています。女性の方が高い親和欲求について説明します。

あなたは友人が多いですか?人は職場以外にも友達や仲間を求めますよね。人は決して一人では生きていけなくて、周りの人との関わり合いによって刺激を貰ったり、感謝の気持ちを育んだりと、成長していきます。

そんな中で、友人の存在はとても大きいと思いますが、あなたが友人を作るのは、もしくは作っているのは、そういった刺激や成長を貰うというメリットのためだけでしょうか?そもそも、人はなぜ友人を作ろうとするのでしょうか?そこには人にとってもともと備わっている親和欲求という心理があるからなのです。

親和欲求って何?

親和欲求というのは、誰かと一緒にいれば得になるとか、メリットがあるとかという事では無くて、単純に誰かと一緒にいたいと思う欲求です。これはもともと備わっている欲求なんです。

例えば、異業種交流会に出席して沢山の名刺交換をし、仕事上付き合いが出来そうな人と懇意になる事もありますが、そんな会の中からも、全く業種が違う人と懇意になる場合もありますよね。

仕事上のメリットは無さそうだし、かといってその相手が直接的に何かを享受してくれるという事も無さそうなのに、何となく馬が合う事ってありますよね。人間は本能的に誰かと仲良くなりたいという欲求を持っているからなんです。

親和欲求は皆持っている?

親和欲求は誰にでも備わっている欲求です。しかしながら、その大きさには個人差があるのです。いつも人を求めている人と、あまり求めない人がいます。

一般的に考えられているのは、男性よりも女性の方が親和欲求が強いという事です。よく女性の連帯感はすごいとか、住宅地での女性同士の井戸端会議は長いとかって言われますが、この心理があらわれているのかも知れません。

更に、兄弟の中では長男や長女などのその家庭での一番上の子が親和欲求が強かったり、ひとりっ子も親和欲求が強いのです。また、実は日本人は他国に比べて親和欲求が強いという統計もあります。

不安になると親和欲求が強くなる?

この親和欲求の特徴として、不安になると親和欲求が強くなるという傾向があります。例えば、普段全く行かない様な、自分にとって場違いな場所に行かなくてはならなくなった時、友達に付いて来て貰いたいとお願いした経験はありませんか?

今まで買った事の無い様なジャンルの服を買いに行く時や、今まではめた事も無い様な高級時計店に時計を見に行く時など。人は不安になった場合にも親和欲求が強くなるという傾向があるのです。

親和欲求の対象は誰?

さて、ではこの親和欲求の対象は誰に向けて送られているのでしょうか?家族でしょうか?それとも友達でしょうか?

実はこれは、国ごとに異なります。日本の場合、親和欲求の対象となる相手は「友達」が最も高いのです。逆にアメリカの場合は「家族」に対してが最も高いんだそうです。

更に、他の国では、親和欲求よりも、資格を取るとか、基礎教育を受けるとか、学歴を付けたいという様な欲求も大きく、日本は親和欲求が大きい上に、その欲求を友達に対して求めている。つまり、友達と一緒にいる事に精神的な基盤を求めているという特徴があります。

人それぞれという価値観を大切にしよう

親和欲求の強さの違いが葛藤になる場合もあります。例えば恋人関係の状態で、あなたは仕事との距離感、友達づきあいという事からも、彼女にばかり時間を使いたくないと思っていたとします。しかし、彼女はあなたといつも一緒にいたいと思っていたとします。そうすると、だんだんあなたと彼女との距離感に不満が出てくかもしれません。

彼女「今日は会えるの?」

あなた「ごめん、今日は友達との先約があるんだ」

彼女「えー!私よりも友達を優先するの?もう1週間も会ってないじゃないの!」

あなた「友達も大切だし、どちらを優先という事も無いよ。それに、まだ1週間しか経ってないじゃないか」

この様に、2人の間には考え方のギャップがある様です。彼女はあなたよりも親和欲求が強く、その対象は友達よりもあなたに対して強い様です。あなたは彼女ほど親和欲求が強く無く、その中のバランスとして友達に対してのシェアが大きい様です。

そういう背景無くして、あなたが彼女の話を聞けば、「我がままを言ってくるなぁ」と思うかも知れませんし、彼女もあなたに対して「全然大切にしようと思ってくれない」と不満を持つかもしれません。

しかし、親和欲求の違いなんだと理解をすれば、あなたも「そっか、親和欲求が男性よりも女性の方が強いんだもんな。もう少し会う回数を増やしてあげようか」と理解を示す事が出来ますし、彼女も「そっか、大切にされて無いわけでは無くて、親和欲求の大きさとバランスの違いか」と安心出来るかも知れません。

親和欲求のせいで、親和出来ない状態にならない様に気を付けたいものですね。

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