イルカのジャンプから学ぶ成長と役割のメリットデメリット
イルカがなぜジャンプ出来るようになるか知っていますか?最初から飛べるわけではなく、最初はプールの床に通るロープを置いて、そこを通り過ぎるとエサがもらえることが分かります。
そして、ロープを高くしていき水面すれすれまで上げて、今度はその上を通らないとエサがもらえないということにします。
何度もロープの下を通ってもエサがもらえないので、イルカは今までロープの上を通ったらエサがもらえたことを思い出すのか、ロープの上を通るためにジャンプしてみます。
するとエサがもらえて、「こうすればエサがもらえるんだ」と分かり、それからジャンプ出来るようになるといわれています。
イルカから学べるモチベーションについて
この「何かをすると何かをもらえる」というのは、人間でもいえることでそれが行動の原動力になることもあります。
仕事をするとお金がもらえる、勉強をするといい点数がもらえる、トレーニングをすると実績を残せる、良い人になると友達が増える、色々なことにいえると思います。
これはこれで何かをする原動力になるのですが、聞いていてちょっと何か制限を感じることがありませんか?
それは逆に考えると分かりやすく、今の例でいえば仕事をしないとお金がもらえない、勉強をしないといい点数がもらえない、トレーニングをしないと実績を残せない、良い人にならないと友達が増えないということになります。
この「しないといけない」というのが自由に「やりたい」という気持ちではなく、そうしないといけないという役割からの行動になっています。
役割にはやりたい気持ちの湧き出る原動力がないので、モチベーションを上げるためにそうした条件を増やすことが必要になります。
これをやらないといけない、なぜならやらないと親が起こるからだ、やらないとお金が稼げないからだ、やらないと嫌われるからだ、そうした理由が原動力になります。
それをポジティブに捉えて「これをすればこれが手に入る」といった考えをしても、どちらも役割がベースにあるので定期的にモチベーションを上げないと続けることが難しくなるかもしれません。
役割ベースの人生はモチベーションが必要
こうしないといけないと思っていると、それをやるためには自然とやりたい気持ちが湧かないので、それをやる理由が必要になってきます。
これは成功哲学でも話されていることで、理由が多いとそれをやるモチベーションが高まり、やらないといけないことが強ければ強いほどそれをやる動機になると話す人もいます。
もちろんそれは役割じゃなく自由に「やりたい」という気持ちから出る長期的なビジョンで見れば当てはまることがありますが、「やらないといけない」ことの動機付けを増やすことで理由を増やすのは、空のガソリンタンクに少しずつガソリンを入れていくようなものです。
そして、ガソリンが溜まるまで理由を増やしてモチベーションが高まったら行動を始め、だんだんとガソリンが減ってくるようにやる気がなくったり疲れてきたら、また理由を見つけて思い出してガソリンを注入します。
「それでいいじゃん」といえるかもしれませんが、ここでチェックしたいのはそれをやっている時の自分の状態です。
思考のガソリンで感情はどう動くか?
思考で沢山の理由を考えて、やることもモチベーションを上げて動けるガソリンのような原動力が高まってきたとします。
そして、それをやることが出来たとしてもそれをやっている時の自分はどんな気持ちを感じているでしょうか?
それは、どれだけやる気が高まるモチベーションのガソリンが溜まったとしても、役割ベースで動いているなら、それをやることで手に入る結果を常にイメージしてワクワクさせたり、やる前はモチベーションが高まっていてもやり始めたらやっぱりやりたくないことでやる気が下がってしまうかもしれません。
どちらにしてもそれは今に生きるというより、未来の報酬のために生きるようなことで、それをやっている今は楽しめない、役割を感じているかもしれません。
なので、思考のガソリンが満タンで動ける原動力が溜まっても、自分の気持ちが無理やりポジティブにしないと動けなかったりイライラしないと動けないといった、動く自分によっても変わります。
車に例えればスピードが速いが燃費の悪い車、燃費は良いが遅い車など人それぞれ違い、例えばやりたくない仕事も給料のためなら誰よりも早くこなせるとしても、すぐやる気が下がるから動機付けを増やさないと続けられない人、その逆もあるでしょう。
それ以外に何があるかというと、インスピレーションベースの生き方で、「やりたい」という気持ちは内側の原動力を呼び起こし、理由を沢山増やさなくてもそれをやり続けてしまうものです。
それを仕事にしている人、生活に取り入れている人は何かの分野で一流になったりお金持ちになるなど、幸せに暮らしている人もいます。