今と昔どちらが幸せ?物が自分を幸せにするわけではない真実とは?
幸せというテーマは人間にとっては一番といえるほど大きなテーマではないでしょうか。それは、今に始まったことではなく昔から、それも日本だけではなく世界中で考えられているテーマです。
ですが、幸せというテーマを直接的に考えることは少なく、お金を得ること、健康になること、良い恋愛をすることなど、幸せを得る手段として考えられることがほとんどです。ですが、それが不幸の始まりになることも少なくありません。
幸せを求めてさまよう心の不健康
今は昔に比べて生活をもっと便利なもの、楽しいものにするための商品やサービスが増えてきています。もちろんそれによって楽しさ、興奮、わくわくといった感情を得ることは出来るでしょうが、今のように発達していなかった昔に比べて幸せを感じる量は増えているのでしょうか?
アメリカの研究によると、20年以上前の人生と今の人生ではどちらが幸せを感じるかという調査をしたことがあり、20年以上前のほうが幸せを感じたという人のほうが多いという結果が出たようです。
これは、ブランドものを沢山持っていても寂しさと虚しさを感じる人も多いことから分かります。特にテレビなどで活躍するほど成功したいという気持ちでスタートした人は、それを達成したときにそこには幸せはなかったと感じる人もいるようです。
このように、幸せという感情は求めても見当はずれになることが多く、偽物の幸せをつかんでしまう人ばかりです。では、本当に幸せとはどういったものなのでしょうか。
恋人といると幸せになれる?
若いころから幸せな気持ちを感じられることといえば、恋愛があります。恋愛は人を幸せにする大切なものの1つでしょう。ある調査によると、とても幸せというほとんどの人がパートナーがいる人ということが分かりました。
ですが、パートナーを持つことによって普段感じることがないほどの悲しい感情や怒りなどを感じることもあります。それはパートナーによって違いますが、自分の思いが強ければ強いほど、その思いと違った行動や言動によって感情が上下に大きく動くこともあるでしょう。
なので、お互いが幸せに感じるように付き合っていくことであれば、パートナーシップは人生に幸せをもたらしてくれる大切なものといえます。全てのことでいえることですが、幸せを感じたからといって何もしないというわけではありません。
パートナーとの関係でも、幸せを感じたとしてもそれがずっと続くわけではなく、仕事や人間関係、健康状態などのチャレンジやご褒美など色々な経験をし続けるでしょう。そういった流れを通しながら幸せという感情をところどころで感じることが本当に幸せではないでしょうか。
「幸せになりたい」と強く願うと逆効果!?
今、幸せを感じている人は普段どういう気持ちで生活しているでしょうか。たとえば、楽しい!と感じている人は「楽しくなりたい」とは思っていないでしょう。これと同じように、今幸せを感じている人は「幸せになりたい」とは思っていないといえます。
幸せになりたいと強く願えば願うほど、今の自分は幸せじゃないということの裏返しになるので、脳は幸せじゃない自分のことを強く理解してしまい、いつまでたっても幸せじゃない人生になってしまいます。
逆に「あぁ、そういえば今幸せだ」と感じられれば、いつも幸せということを感じる必要がないほど日常的に幸せな日々を過ごせているということになります。このように、脳は一見あまのじゃくのような働きをするように感じるかもしれませんが、とても素直で逆らわない特徴を持っているといえます。
たとえ、今幸せに感じなかったとしても、フォーカスを変えるだけで幸せなところはあるはずです。目が見えなくても楽しく暮らしている人がいるのに、目が見える自分が不幸に生活するのはなぜでしょうか?目が見えない人からすれば見える目があるだけで理想の人生を毎日送っていることになるのに。
そのように、自分が持っているものに感謝をしてそれを使ってふんだんに楽しむことが出来るようになれば、何もなくても幸せを感じることが出来ます。そして、その積み重ねをしていくことによって、どんどん幸せなことにフォーカスをするようになります。
その時「もっと幸せになりたい」というよりも素直に「幸せ」という感情になるでしょう。それが、幸せの状態といえます。そして、さらに幸せで充実した状態を続けるには、その幸せな感覚を周りの人と分かち合うことによって出来るようになります。