人の真似をしてなりたい自分になれるものなの?モデリングのススメ
なりたい自分になるためには、なりたい自分のモデルが必要です。先ずは理想の誰かをモデルにして、なりたい自分になるのがオススメ。そんなモデリングのテクニックを紹介します。
同性でも異性でも、あんな風になれたらいいなと思う人っていませんか?自分に無いものを持っていたり、自分が出来ない事を簡単に出来てしまったり。そういう憧れの人を参考にモデリングをすると、あなたにもその部分が備わります。
モデリングのコツ
モデリングのコツは、相手の振る舞いを真似したり、相手の思考を真似したり、相手の話し方を真似したりするのがコツです。先ず大事な事は観察です。その人がどういう風に振る舞っているのか、どういう考え方をしているのか、どんな話し方をしているのか、それぞれをつぶさに観察しましょう。
そして、その人の特徴や良い部分が分かったら、あなたもその人になったつもりで同じ様に振る舞い、同じ様な話し方をしてみましょう。しばらくそれを繰り返す事で、その人の能力があなたにとっての新しい能力として取り込まれるのです。
モデリングの実践例
・営業にて
とても優れた成績を残している先輩がいたとします。是非同行をさせて貰いましょう。そして、先ずはひたすら観察をしましょう。
先輩「どうも、こんにちは。お世話になっております」
お客様「おー。こんにちは。有難う御座います」
先輩「どうですか?お忙しいですか?」
お客様「まぁぼちぼちかなぁ」
あなた(結構ざっくばらんな雰囲気で話すんだなぁ。お客さんとの距離感も近いなぁ)
先輩「どうだった?今日はちゃんとお客さんとの距離感を見ていたね」
あなた「ええ、結構ざっくばらんで距離感が近いなぁと思いました」
先輩「そうだろう。このまま次のお客さん所へ行くよ。すぐ近くだから」
あなた「そうなんですか?またすぐ近くなんですね。さっきのお客さんもその前のお客さんの所から近かったですよね?」
先輩「うん。だって事前に距離を測って、なるべく一筆書きに回れる様に工夫しているから。営業は接触回数が大切だから、そういう所で効率化を図らないと行動量が増えないよ」
あなた(なるほど。そんな風に考えているんだなぁ)
こうして十分に観察をして、次の日から早速先輩の様に振る舞いました。最初はギクシャクしたりしますが、そのうち板について来て、少しずつ成果も出てきます。
・プレゼンにて
プレゼンテーションがとても上手い上司がいたとします。まるで物語のナレーターの様にストーリー性があって、とても完成度が高いのです。プレゼンが苦手なあなたは是非その上司のプレゼンをモデリングしたいと考えました。
上司「先日、東京へ出張しましたら、本日紹介させて頂く商品にそっくりな商品を発見しました」
あなた(こんにちはとかも無くて、いきなり話し始めるんだ)
上司「その商品は家電のカテゴリに属すると思っていましたが、何とスポーツ用品店で売られていたのです。新たなマーケットを開拓している様子にとても参考になりました。今後弊社も新たな切り口で展開をしていくつもりです。はい、皆さんこんにちは!」
あなた(へぇー。掴みのトークだったのか。確かに興味付けされた。しかも会話のテンポが心地よく、声も大きくてマイクも使って無いから臨場感があるなぁ)
と、先ずはモデリングの前提で、しっかり観察をします。そして、同じ様な流れでプレゼンの内容を構成してみましょう。声の大きさ、話し方、ジェスチャーなど、あらゆる方法を真似してみます。
モデルを探すには?
モデルを探すには、何も身近な人だけにこだわる必要はありません。例えばTV番組の中で出てくるコメンテーターや司会の真似をしても良いですし、お笑い芸人の話し方を真似してもいいです。モデルを見つけて、後は何度も何度も繰り返して練習をして下さい。
沢山のモデルを見つけて良い所取り
自分に出来ない事を持っているモデル。そのモデルを常に探しながらすごしていると、様々な分野で成功をしている人がいる事に気付くでしょう。その中で、こういう内容だったらこの人を真似するといいなとか、こっちの内容ならこの人の真似をしようという風に、沢山のモデルを見つけて下さい。
そうすると、今まであなたが出来無かった多くの事をあなたに取り込んでいく事が出来ます。しかも、あなたのモデルがそれを上手くやっていればいるほど、あなたもそれを上手く出来るのです。モデル達は将来のあなたがなりえる人達なんだと思って、常日頃探す癖をつけると、とても楽しい自分探しの取り組みとなります。
なりたい自分を持っている人をくまなく探して下さい。見つけた後はよく観察し、五感で感じながらその人の真似をしましょう。そうする事で、早くものにするチャンスとなりますよ。