頭の柔らかい心の撓れる(しなれる)人間ほど強いものです~前編~
長い人生いろんなところで行き止まりや行き詰まりを感じるものです。そんな時諦め絶望するのではなく、行き詰まりや行き止まりになった時こそ頭を働かせ、迂回路を見つけてでも何とかするのです。
失敗してもただでは起きあがらない精神で、失敗こそ成功のチャンスとするほどの粘り強さが必要です。人生回り道になるかもしれませんが、諦めなければその時の努力は必ず人生の肥やしになるものです。
頭の柔らかい人間は事態を柔軟に受け入れられるものです
生活水準や職場環境、家族の転勤による引越等々で環境が急に変わった時に、頭の柔らかい人間は柔軟に対処できるものです。突然夫の海外赴任が決まっても、海外での初めての生活に不安を持たずに楽しむ事を考えるものです。
不安が無いわけではないでしょうが、不安は現実になるかどうかわからないマイナス思考です。現実逃避はダメですが、不安の対処方法くらいは考えても、悩むなら不安な事が現実になってからでも遅くは無いのです。世の中何とかなるものです。
先のことをくよくよ悩むよりも、今現実にできる事から前向きに挑んでみるべきと思う人もいるでしょう。この方法も十分前向きです。
例えば、夫の海外赴任が決まって海外生活が不安なら、まず語学の勉強をはじめるでしょう。また、赴任先の生活習慣・文化等を知る事、赴任先の生活環境を調べる事、食料調達方法、日本人がどのくらいいるのか等々、今はインターネットがあるので、Googleマップで写真まで見る事ができます。スーパーマーケットの情報や学校や親日環境かどうかも調べる事もできます。
一方、こんなふうに調べる人もいれば、語学とその国の文化だけ勉強して、後は赴任してから考えようと気楽に、赴任するまでの日本での大切な時間を、友達と会ってお別れ会をしたりして、充実した時間を作る事を優先する人もいるでしょう。
でも、後者の人の方がいざとなったら強い人だと思います。何故なら、前者の人は石橋を叩いて渡る人だと言えます。不安な事は前調査で徹底的に調べるのです。この方法も間違ってはいません。でも、不安が実現するかどうかわからないのです。だから、不要な事もたくさんしている可能性もあるのです。
でも、昔から「石橋を叩いて渡る」人は、石橋を叩き過ぎて石橋を壊してしまい、何もできずに終わってしまう人も多いと聞きます。でももし、前調査が現実にそぐわないものだったらどうするのでしょう。その人は赴任先でどうするのでしょう。不安に押しつぶされてしまうかもしれません。
このような人は、前向きですが、型にはまった人なんですよ。真っ白な状態で放り出されたら、身動きができなくなってしまうでしょう。心の幹が折れてしまうかもしれません。
ところが、「何とかなるさ!」と考える人は、常識程度の語学や気温や文化等を知識として身に付ける事前準備はしても、生活習慣や人間関係やスーパー、日本人がどのくらいいるか等は行ってみたらわかる、と考えます。
日本でお引越しするような感じで海外に行ってしまうかもしれません。気を付けるべきこと等は会社から伝えられるので、そのことだけ注意していれば、後は「野となれ山となれ」といった感じでしょう。
日本で最後にやる事は、日本での最後の時間を大切にし、親しい人、大切な人と最後の時間を楽しむ事です。今を大切にし、周りの人を大切にしている証拠です。そのような人は、海外でも同じように周りの人を大切にし、そこでの生活を楽しむでしょう。そういう人は何もしなくても周りと馴染むものです。
どんなに周りを変わっても柔軟に受け入れ、竹のように撓る(しなる)ことができる人は、何処でも生きていけるでしょう。