子供を優しい子に育てたいなら、まずは自分が優しくなることが重要!
「こういう子供に育てたい」。親であれば少なからずそうした望みはあるかもしれません。人をいじめるような子供にはなってほしくない、いつも笑っているような子供にしたい、そんな願望は人それぞれあるかもしれません。
ですが、周りを見ているとそれが上手くいかず無理やり子供を変えようとする親もいますが、そうした人に限って上手くいかず不満がたまるばかりの人もいるようです。
その一方、何の手もかけないのにまるで生まれつきかのように望んだような子供になる人もいます。こうした違いはなぜ生まれるのでしょうか?
人が人に与える影響
大抵の場合、ポジティブな親がいればネガティブな子供がいます。しゃべりっぱなしの子供がいればあまりしゃべらない親がいます。これはまるでバランスを取っているかのように思えるほど、面白いぐらいに自分の状態が変わると相手の状態も変わります。
それは気を使わない家族であればなおさら分かりやすく、ちょっと気分が良くなったら相手の気分が悪くなったり、「さっきまであんなに元気だったのに」と思っても相手がガラっと変わることもあるようです。これは人間同士の感情のバランスによって起こる出来事ですが、これは子供にも与える影響です。
「頑張れ、頑張れ」とポジティブで暑苦しい親がいれば、子供は親がどれだけポジティブで勢いのある優れた人間になって欲しいと思っても、その暑苦しさがネガティブな状態に追い込んでいることは気付く人は中々いないでしょう。
凄くポジティブな親のもとには鬱のような状態になっている子供がいるという家庭があるのはこうした感情的な出来事が関係しているからで、これは逆も色々なパターンも当てはまります。
恋人なんかを見てもまるで自分のバランスを取るかのように自分と真反対のような人がパートナーになったりするなど、目に見えない気持ちの変化が人生に大きな影響を与えます。これを考えると、子供を変えたいと思う時点で子供が理想の状態に変わらないのも分かってくるでしょう。
自分が変われば人も変わる
もちろん、やり方を教えるといった必要な方法を教えることは、歩き方を教えると同じようなもので分からないより分かったほうがいいこともあります。
ですが、それを暑苦しく恩着せがましく教えると、教わる人は「分かったって!」といった相手に対してウザいという気持ちが出てきます。
ですが、なぜ自分がそこまで相手を変えたいのかという、自分の気持ちや考え方にフォーカスする人は少ないようで、大抵の場合相手を変えようとします。
まず自分がそんな気持ちを持たずに相手に接すれば相手はどんな状態になるのか、どんな人間になるのかということを考えると、自分が相手に与えている影響力が分かるでしょう。
イライラしている人も相手の悪いところが目につくことが多くても、自分の悪いところに目を向ける人は中々いません。自分がイライラしなければ周りもオドオドせずに本来持っている力を発揮できるんだなと、今までと違うところにフォーカスを当てることが出来れば、自分もだんだんと変わっていき、周りもそれにつられて変わっていくでしょう。
それだけ人間が人間に与える影響は大きく、だからこそ相手の力を奪ったり過剰に力を持たせるようなコミュニケーションよりも、変に影響を与えず自分も相手も本来持っている力を出しやすい状態になることが大切です。
もっとポジティブにしたいと思って接していることが、実は相手を落ち込ませている原因だとすれば、そんな理不尽なこともないでしょう。
優しい子供にしたいなら・・・
優しい子供だけじゃなく、人によって出来ればこういう子供に育って欲しいという願いはあると思います。ですが、そこに熱が入りすぎたり適当になりすぎたりすると、そうした自分の感情的なズレが子供にも影響を与えることになります。
そこで大切なのは自分が見本になるということです。表面的に優しい親であれば子供もそこを見習いますし、もっと深い感情的に優しい親であれば子供はそこを見習うでしょう。
なので、こうなってほしいと願うなら、そうなった自分で子供と接することが親子の対等性を保つことになるでしょう。
たとえ反面教師で「こうなりたくない」と思わせる親だったとしても、潜在意識の機能を考えると、こうなりたくないという人に人はなる傾向があります。
相手を振り回さないために大切な1つは、期待をせずに信頼をするということです。期待は常に裏切られるものです。それは期待する自分にも原因があります。それより、どんな状態になってもその人を信頼出来る関係があれば、子供とより深い部分で繋がり合うことが出来るでしょう。