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子供の自殺が増えています。命の所有権について考えよう!

命の所有権は誰にあるの?「自分の命は自分のものだ」と、当たり前のことのように思っている人が多いことでしょう。でも、幼児の命はある程度まで、親のものなのでは。親権とはそういうことではないですか。

例えば、小学生が自殺した場合、親と学校と社会が責任を問われます。大人だって、自分の命をどう扱うべきか、そこには重い社会的責任があるはずです。人を殺せば殺人です。自殺は罪でないと、言い切れますか?

所有権とは、ものを自由に処分する権利

責任という観念は、所有権と少なからず結びついているようです。所有権とは、「物を自由に処分することのできる権利」です。権利のないところには、責任は存在できません。

もし自分の生命・身体は自分に所有権があるとすれば、それをどう扱おうと自由であるはずです。そうであれば、気まぐれに自殺しても、誰にも文句を言われる筋合いはないでしょう。でも、そこはちょっと待ってください。

所有権には社会的責任が伴っている

今、ある人が大量のガソリンを所有していたとします。その人が購入したガソリンだとすれば、所有権は彼にあります。当然、どう処分してもいいはずです。では、無駄にそのガソリンを燃やしてもいいのでしょうか?

少し考えてみれば分かります。それは自然をいたずらに汚すことになるし、貴重な資源を浪費したとして、周囲から責められることでしょう。言いかえれば、何かを所有しているということは、その処分に関して責任を負うことになるわけです。

個人の権利には限界がある

昔から日本人にとって、「田の水」は誰のものというよりも、共同体のものだという意識が濃かったようです。ゆえに田の水を自分勝手に処分する権利などは、もともと個人にはないと考えられてきました。山も川も森も、皆そうだったのです。

国際的には、自然が人類共有の財産であることに、最近ようやく気付いたようです。日本民族はとうの昔から、そういう認識に基づいて生活を築いてきたとも言えるかもしれません。海も野も空も、勝手に汚していい権利など誰にもありません。日本人にとっては、人間もそうした自然の一部分だったのです。

処分の仕方に責任を取る

社会的存在である人間は、他との関係性を抜きにして、全く単独で何をどこまで決め得るか、これは意外に難しい問題です。「死」ひとつ取ってもそれが周囲に及ぼす影響は、さまざまな意味において深く広いと言えます。肉親や親族を始めとして、地域や組織と関係なしには、人は死ねません。

自己の死の形にも責任を取る覚悟が、ちゃんとした大人には必要です。自分の五体にしても、子女が肉体を売って生計を立てることや、人身売買は、現在では法律に触れます。自分の所有物だとしても、毒物や危険物を人に譲ったらそれだけで犯罪になります。処分の仕方にも、いろいろなシバリがあるのです。

古代、自然は神であった

今はテレビ1つ、冷蔵庫1つ捨てるにもお金が必要です。残飯を捨てることはもったいないことですが、処分しようとすれば逆に費用がかかるのです。ごみ処理には膨大な税金が使われています。

「個」という出発点からの発想ですと、その辺は容易に到達できない観念かもしれませんが、日本人ならばすぐに、自己を自然の一部として認識もできるはずです。古代大和民族にとって、「自然=神」だったのですから。自然破壊は神を冒涜するものであると思われていました。

神の意に沿う死

安楽死とか尊厳死という問題が、しきりに論じられています。「命の処分権」は誰にあるのか、その執行にはどんな手順が必要になるのか、不適切な適用を防ぐにはどうすればよいか……など困難な問題が横たわっていることは確かです。

普通の人の望むのは、あくまでも「自然に」死ぬことであり、「神の意に沿う死」を死ぬことでしょう。死に際して、いたずらに「自己」を意識し前面に出すことは「自然に」を汚すことにつながり、作為的な死を演出することには、大きな疑問符がついてしまいます。

この命は預かりものだという認識

自分の命をどう使うか、それは自由であると同時に、重い責任の伴う課題であるとも言えそうです。命を粗末にしては、ご先祖様に顔向けができません。自分の預かったDNAは、息子や娘に引き継いだと言えるでしょうが、今の「自分」は世界にたった一人の自分です。二度とこの世に同じものは登場しないはずです。

ある人はこう言いました。「自分の命は自分のものだって?とんでもない。この命は神様からの預かりものですよ」と。だから大切に取り扱って、最後には持ち主である神様にお返しするのです、と。

もし子供がいじめられて「死にたい」と言っていたら、全力を挙げて守ってやるのが、全ての大人の責任です。

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