なんとなく嫌われている気がする・・・その感情の心理と注意点とは
「なんとなく、あの人に嫌われてる感じがする」「なんとなく、仲が悪くなってる感じがする」そんななんとなくを経験したことはありませんか?普段は仲がいいのに、ところどころでこのなんとなくの感覚が出てきて、それで人間関係でトラブルを起こす人もいるようです。
そんなことないよって言っても・・・
そんな自分でもよく分からない些細なことならなおさら他人は分からないでしょう。そこで「気のせいだよ」とか「そんなことないよ」と言っても、でもなんとなく気になるのは本人次第なので無くならない感覚かもしれません。
そして、それによってなんとなく嫌われているところからだんだん大きなところまで発展する人もいますが、そうじゃなかったとしてもその感覚を相手に感じて相手が悪いと思ったり、自分が悪いことしたのかなと思うこともあるでしょう。
ですが、そうした感覚は自分だけが持っているわけじゃないと知れば、だんだんと変わってくるかもしれません。自分が感じることは少なくとも他の人も感じることがあります。
話していて「分かる分かる」と自分と同じ体験をしていることならなおさら多くの人が経験していることだと思います。そして、このよく分からないなんとなくな感覚が他の人も感じていたとしたら、他の人もよく分からないと思っていると思います。
もし、そのよく分からない感覚で自分や他人を判断していたとしたら、もしそれが過去の経験によるもので、ちょっとでも触れるとよく分からないけど不快な気持ちになることだったとしたら、それはそこまで気にする必要のあることでしょうか。
ちょっとしたことだけど話し方が変わった、接し方が変わった。仲が良かったのにちょっと態度が変わると不安に思うこともあるかもしれません。なぜこうしたことが起こるのでしょうか。
過去の出来事がきっかけ?
昔、怖い映画を見ていて怖いと思った時に流れた歌を聴いたら、怖いという気持ちが出てきたことはありませんか?もしくは昔わくわくしている時に聴いた音楽を聴き返すとまたわくわくした気持ちが蘇ってきたり。
昔感情が動いた出来事の時に見ていたもの、聞いていたもの、話していたこと、触っていたもの、匂いを嗅いでいたものなどに触れることがあると、その時に感じた気持ちが蘇ってくることがあります。
そして、なんとなくの感覚はそこまで強い感情じゃなくてもちょっと嫌な思いをしたこと、もしくは大きな感情が動いた時が原因かもしれません。
なので、ずっとポジティブでいれば人から嫌われないかといえばそういうわけではなく、嫌な気持ちの時にポジティブな人と接していた人は、ポジティブな人と接するとまたその時の気持ちが蘇ってくるかもしれません。
そこに良い悪いはなく、感情と行動が結びついている事実だけがそこにあり、それをどうするかは自分の自由です。いつまでもそのままにしていてもいいですし、自分で変えることも出来るでしょう。そして、よく分からないほど小さな事なら、ただそこまで気にしないだけで解決するものもあるでしょう。
必要以上に深く考えすぎたり感じすぎると、ただ自分で作りだした仮想の考えに遊ばれるだけになるかもしれません。ホラー映画を見て、家に帰ったらトイレに行けないという言葉はよく聞きますが、それが実現するという仮想のイメージを作り上げているだけかもしれません。
心はオープンのままにしておく
たとえ自分になんとなくの感覚があったとしても、それで相手に心を閉ざすことだけが選択肢ではありません。
心をオープンにして、自分だけじゃなく相手にもなんとなくがあるんだということが分かれば、自分のなんとなくによって相手に嫌な気持ちが出てきても、相手が自分に嫌な気持ちを持ったとしても、心を閉ざさず自分の場合はそこまで気にする必要がないなんとなくなんだということ、相手が自分になんとなくで反応してきたらそれもあまり大したことじゃないんだと思って、心を閉ざさないようにすると、それは本当にただなんとなくの出来事だっただけで済むこともあります。
必要以上に気にする必要がないことに気にしすぎて気にしても、気持ちが疲れるだけかもしれません。もし、その中で中々ちょっと強いなんとなくがあれば、それは過去を振り返ったりして癒すと、より必要以上の反応をしなくなるかもしれません。
そして、受け入れられない相手や自分の数が多いほど人生を制限されることがあるので、そうして分からないほど小さなことも軽く受け止めて心をオープンにしていれば、人間的な幅が狭まることも少なくなると思います。