「今は決断するのをやめておこう」という決断が理想の人生を拒む原因?
「よし、来年は絶対起業しよう!」、そう決めたのに「やっぱりまだ準備がしっかり出来てないから半年後に起業だ!」、そう言ったと思ったら「やっぱりまだ何かが足りない、足りない何かを見つけるためにセミナーに出よう!」、そんなループを繰り返している人もいるかもしれません。
これをしようと決断したのに先延ばしにする、それは先延ばしにする決断をしたということで、自分の中で先延ばしにするというパターンが身についてしまうと、もちろん全てそんなストイックに頑張らなくてもいいですが、自分の決断に嘘をつくと自分の決断が信じられなくなり、決断力が失われていきます。
決断を遅らせるのも決断
決断は今度にしよう、そういった決めごとも決断ではないでしょうか?小さな自分への約束も、それが積み重なれば自分との約束をことごとく破るパターンになり、いざ自分が「これをしよう!」と決めても、その局面になった時に「次やればいいや」と約束を破ってしまうかもしれません。
もちろんそれが悪いというわけではありませんが、もし自分が決めたことをやる人間になりたい、理想の人生を生きたいと思っているなら、そのパターンはブレーキになる可能性があります。
なぜなら、自分が決めたことをやる人間になるには今までの自分がやってこなかったことをやる人間になる、それもチャレンジが複数あったり大きなものであれば、人は今の自分を変えたくないプログラムが脳にあります。
なので、どんな人でも新しい決断、今の自分を変えるような決断は苦しかったり不安、怖れなどを感じ、そうした気持ちを原動力に変えることが大切です。
が、普段から決断したことをやらない人は、不安や恐怖を感じたら「次にしよ」と決断しているうちに、新しい自分に変わることが難しくなるかもしれません。
その決断、自分への信頼を弱めることになってない?
もし自分に信頼があれば、不安や恐怖があっても「自分なら大丈夫だ」と信頼し、チャレンジ出来るのですが、普段から決断を遅らせたり破ったりしていると、「自分は決断出来ない」とか「決めたことは出来ない」と、自分に自己暗示をかけているようなものです。
普段からちょっとしたチャレンジでも大きなチャレンジでも取り組むようにしている人は、これから起こるチャレンジにも自分を信頼して取り組めますが、普段からチャレンジから逃げたり自分が決めたことを破っていると、自分への信頼を弱めることになります。
自分への信頼がないと、今が理想の人生ならそれ以上進むことは必要ないかもしれませんが、今から新しい方向へ進んでいきたい、そのために新しいことをやる必要があるという人は、決断出来てもそれを実行出来なくなる可能性もあります。
今まで決断してきたことを先延ばしにしたりやらない決断をしてきたパターンがあれば、決断したことをしっかりやるというパターンはありません。
人は今までのパターンにないことをやろうとすると戸惑ったり迷ったり不安を感じたりするので、中々先に進むことが難しいと感じるかもしれません。
決断したことをやろう、という軽いタッチ
では、これまで自分の決断を破ってきた人が決断出来るようになるには、何か辛いトレーニングややらないといけないことがあるのかと思うかもしれません。
ですが、その思い込みが自分の理想の人生の実現を遅らせたり、場合によっては実現出来ないぐらい大きなブレーキになっている人もいます。
何かを頑張ろうとした時、同時にそれは今の実現出来ていない自分にフォーカスすることになります。
例えば、絶対かっこよくならないといけない!と強く思えばかっこよくない自分が前提で、もし最初からかっこいいと認めていれば、そんなに力を入れることはないでしょう。
人の心は決めた方向に進むようになっていますが、そうなりたい前提としてそうなっていないものにフォーカスが当たると、そちらの方向に進むことがあります。
例えば、「あんな父親には絶対ならない!」と決めると、前提としてあんな父親というところにフォーカスが当たるので、なりたくない人に気付いたらなっていたという人も少なくありません。
なので、決断出来る人になるには「よし、決断したことをやろう」と決めるだけで十分です、そうして軽いタッチだと力を入れて頑張る感じもしませんし、そうならないといけない前提もありません。
もちろんそう決めたら実行することが大切ですが、変に力を入れ過ぎたり抜き過ぎたりすると、余計決断したことを実行しにくくなるので、軽いタッチで、それでいてリラックスしていながら気持ちが入っている状態、その状態だと決断したことを実行しやすい状態になっているでしょう。