1分でチェック!景気が循環する4つのサイクル
どんな職種についていようが経済についての知識はあるに越したことはないですよね。特に仕事で部下や後輩を預かる立場になった時に、経済の話しができる人とできない人を比べた場合にどちらが有能で頼りがいのある人物かは明白です。
それだけでなく経済についての知識は現代の「読み・書き・そろばん」といっていいぐらい必須の知識といえます。ここでは1分でチェックできる景気循環(好況→後退する→不況になる→回復する→好況になる)の4つのサイクルを説明していきます。
キチンサイクル
キチンサイクルは景気循環の1番短いサイクルです。在庫投資の変化などによっておこるサイクルといわれており、約3年周期でおこなわれるサイクルです。短期循環とも言われています。
ジュグラーサイクル
設備投資の変化などによっておこるサイクルです。約10年周期で繰り返されるサイクルで中期循環ともいわれています。
クズネッツサイクル
建設循環の変化で起こるサイクルで、約20年周期で繰り返されます。「建設不況」などはクズネッツサイクルと密接に関係しています。準長期循環と呼ばれています。
コンドラチェフサイクル
技術革新などによっておこるサイクル。約60年周期で繰り返されます。古くは産業革命から始まり、現在のIT革命などもコンドラチェフサイクルの流れといえるでしょう。長期循環ともいわれています。
このサイクルだけみれば必ず景気はよくなる時というのはあるはずですが、この4つのサイクルは絡まりあっているのでどこかの業界が景気のよい時にはどこかの業界が悪いということもあり、全ての業界が足並みを揃えて景気がよくなるというのは難しい面があります。
さらに現在はグローバル化の影響によって他の国の好況・不況が日本にも飛び火してくることがあるので、なおさら好況・不況の変動が複雑になってきています。ですが、自分の業界の景況を見るときや日本全体の景況を見るときの指針の一つにはなりますので、良かったら参考にしてみてください。