競馬のG1レースの位置づけは野球に例えると分かりやすい?
日本中央競馬会が主催する競馬のトップグレードであるG1(ジーワン)。実はG1レースは距離や馬の性別、年齢に合わせて沢山あります。そんなG1レースの位置づけを野球に例えて紹介します。
レースのクラス
競走馬は2歳でデビューします。人間で言うところの中学生くらいでしょうか。デビューした時には新馬戦というレースに出ます。これがデビュー戦なんです。
そして、それに1着になれば上のクラスに上がるのですが、負ければ未勝利というクラスに落とされるのです。未勝利戦で1着になれば500万クラスという風に、賞金に合わせたクラスに昇格します。その上が1000万クラス、更にその上が1600万クラス、そしてその上がオープンクラスという一人前のクラスになるのです。
ちなみに、必ずしもこういう段階を踏むという訳ではありませんので、あくまでも分かりやすさを追求して、細かいところは省いておりますのでご了承くださいね。
そして、オープンになったら、グレードという重要なレースがあります。通常のオープンクラスのレースの上にG3(グレードスリー)があり、その上にG2(グレードツー)、そして最高ランクがG1(グレードワン)です。
主要G1はどんなレース?
競馬のG1レースはレース体系や年齢、性別に応じて20個以上あるのですが、ここでは皆さんが名前くらい聞いたことがある様な主要G1を説明します。
先ほど、競走馬は2歳でデビューすると言いましたが、2歳のチャンピオンを決めるレースが、朝日杯フューチュリティステークスです。野球で言うと、全国中学生野球大会という様なイメージです。
そして年が明けて3歳になりました。人間で言うと高校生の様なものです。3歳ではクラシックレースと言いまして、一生に一度しか出られないレースが控えています。それが、皐月賞、ダービー、菊花賞の3冠レースなんです。つまり、このレースは高校野球の甲子園、春の選抜や、夏の甲子園、そして秋季大会といったところでしょうか。
競馬は男馬である牡馬(ぼば)と女馬である牝馬(ひんば)がおりまして、この皐月賞、ダービー、菊花賞は牡馬も牝馬も出ますが、よっぽど強い牝馬でないと牡馬にはかなわないので、女版甲子園の桜花賞、オークス、秋華賞の3冠に出ることが一般的です。
そして、野球で例えるといよいよプロ野球。3歳の秋以降からは出るG1レースの幅が実力の上昇とともに広がっていきます。
国内の馬主体の天皇賞は、野球で言うところの日本シリーズ。国内チャンピオンを決めるレースで春と秋にあります。そして、春にファン投票で開催される宝塚記念と、年末にファン投票で開催される有馬記念は野球で言うとオールスターです。
そして、国内で最も賞金が高いジャパンカップは海外からの馬を招待するレース。野球で言うと日米野球みたいなものでしょうか。もちろんジャパンカップは米国だけでなく、色々な国の馬が来日して、日本の馬と海外の馬が激突するレースです。
ざっくりとした解説になりましたが、開催しているG1レースが一体どういう位置づけなのかを分かって見てみると、見方が変わるのでは無いでしょうか?お金を賭けなくても楽しく見ることが出来るんですよ。