それ、本当にやりたいことですか?自分をだます3つの勘違い
自分が本当にやりたいことをやる、それを仕事にするというのは人生の中でも大きなテーマの一つですが、実際にそれをやれている人はほんの一握りです。これは、小学校のころから学校でずっと教えてくれればもっと数は増えるかもしれませんが、本当にやりたいことをやっていると思い込んでいる人もいます。
そうした人は、やりたくないことをしている人よりも充実しているかもしれませんが、ヘタをすると人生の最悪なシナリオが待っているかもしれません。本当にやりたいことをやっていると思い込んでいる勘違いとは?
勘違い1:人助け
人を助けることは、そもそも人間の動機の1つなのでそれをやっているととても充実感を得ることが出来ます。ボランティア活動が大なり小なり存在するのはそのためで、それのおかげで助かっている人も沢山いるでしょう。
ですが、人助けにも2種類あります。本当に心の底からそれをやっていると幸せでずっとやり続けたい、それでいて人から批判されてもかまわないし人の強制的にやらせるという気持ちが出てくることもないのであれば、それは自分が本当にやりたいことといえるかもしれません。
それとは違い、人助けをすることによって自分の無価値観が満たされて虚しさや自分を認めたくない気持ちが和らぐ、でも「ありがとう」など感謝されず「なんでこんなことするんだ」と批判されると落ち込んだり、人助けをすることを自慢したがったりそれをやることを他人に強制したりしたい気持ちが出てくれば、それは本当にやりたいことではなく、自分の無価値観や自己重要感を満たしたいからやっている行為といえます。
そういった気持ちを満たすためにやる人助けはたばこやお酒のように中毒性がありますが、批判などを受けると落ち込んだりするので、幸せなこととはいえないでしょう。
勘違い2:無理やりやらせたくなること
あなたの周りにこういう人はいませんか?自分は必要ないと言っているのに無理やり勧めてくるような人。たとえば、ダイエットに興味がないのにサプリメントを無理やり勧めてきたり、問題がないのに問題があるからこうしたほうがいいとアドバイスをしてくる人など、親子の関係ではこれが多いのではないかと思います。
ですが、そもそも自分が本当に幸せなことをしていれば、そんなに人に無理やりやらせる必要はあるのでしょうか?子供のころ、自分が楽しくて夢中になっていたことは他の子供に押し付けたでしょうか?
そうした無理やり他人にやらせたくなることは、自分の無価値観や自己重要感、これも勘違い1と同じような動機によっての行動です。
自分の話を聞かない人がいたり、自分が信じてやまないことを批判する人がいると、自分の無価値観や自己重要感が満たされなくなり、見たくない感情の部分が見え隠れするため、それを隠すために無理やりやらせることで感情を満たそうとします。
表面的な行動を見るととても立派なことをしている人でも、どこか無理をしていると感じたり、なぜそこまで頑張らないといけないの?と思う人がいれば、それは自分の中の感情を癒せていない可能性があります。
そもそも人間は生まれてから働き続けないといけないなんてルールはありません。もっとリラックスして自由に生きてもいいはずなのに働き過ぎる人がいる原因の1つは、仕事をしないと自分は価値がないという無価値観と戦っているためです。
なので、いくら仕事で成功しても無価値観が癒されないと一生仕事をしないといけないという衝動に駆られ、いつまでも仕事から離れることが出来ない人生になります。
勘違い3:社会から認められる仕事
社会から認められる仕事、すなわち安定した仕事で名誉を得られる仕事につきなさいと言われて育った人も多いことでしょう。ですが、これには「ちょっとおかしい」と思う部分はありませんか?
それをやり始めるまでは「かっこいいなぁ」とか「素敵だなぁ」と思うかもしれませんが、それを実際やってみたときの自分の気持ちはどうなるでしょうか?
もし、それをやっていて毎日幸せで朝起きるのが楽しみでしかたないようであれば、周りからも認められながら幸せなことができるとても素晴らしいことですが、そうじゃなくストレスばかりたまったり、仕事づけで家族と楽しく生活することが出来ないようなことであれば、それは社会から教え込まれた勘違いかもしれません。
そもそも、人間が生まれた原始時代には、社会というものは存在しませんでした。その時に「人から認められるからこの仕事をやろう!」と思った原始人はどれくらいいたでしょうか?まずいないでしょう。
そう考えると、社会というのは人間が生まれた後に出来た人間が作ったものなので、もしそれが全て幸せな人間が作ったのなら別ですが、テレビを見ていても、まず国のトップに立つ人自体が幸せそうじゃありません。
そうした人から幸せになる仕事を教えてもらうことは出来るでしょうか?社会から認められる仕事イコール自分が本当にやりたい幸せな仕事にはつながらないようです。