自分ばかりひどいことされると感じる時、どうすれば状況は改善されるか?
あなたの周りに、いつも自分ばかりひどい目に合っていると話す人はいませんか?誰でも一度は「なんで自分ばっかりこんなひどい目に合うんだ」と感じることがあったかもしれませんし、今そう思っている人もいるかもしれません。
口に出して言うと・・・
そうして自分ばかりひどい目に合う、自分だけが嫌なことをされる、そんなことを周りの人に言うとどんな気持ちになるでしょうか。
聞いているほうもそうですが、それを自分のせいにされる人は自分の対応が悪いことに謝ろうとしても「なんでそんなことするんだ」と言われたら、謝りたくても反発したくなるかもしれません。
そして喧嘩になる人もいるでしょうし、仲が悪くなる人もいて、ひどいことを言う人が周りにいるとそうしたトラブルに繋がったり、それを言う人もつねに自分はひどい目に合っていると自己主張しているだけなのに悪口を言っていると誤解されたりと、上手くコミュニケーションが噛み合わないこともあるのではないでしょうか。
でも、それを黙っていると気持ちがモヤモヤするし自分を否定されたのに黙っているなんて出来ないと感じる人も多いと思います。
また、イライラを溜めこんでいれば後からドカッと噴き出て大声で怒ったり叫んだりする人もいるのは、気持ちのバランスを取ることが上手に出来ないからかもしれません。
口に出しても出さなくても自分と周りを振り回すことになるなら、どうやって対応すればいいのか困ってしまうところかもしれません。
ただ、そうした言葉が出るのはもっと深い自分の気持ちがどうなっているか、そこに改善するカギがあるかもしれません。
本当にひどい目に合っているのか?
自分ばかりひどい目に合っているという人を見ると、確かに人から悪く言われたり給料を上げてもらえなかったり、パートナーから怒られたりとあまり良いことがないように見えるかもしれません。
ですが、違うところに目を向けてみると高そうなスーツを着ていたりしっかりとしたバッグを身につけルックスもそこそこ良い。
それは安もののスーツとバッグを持ったあまりルックスはよくない人に比べたらひどいとは感じないかもしれません。
そのように、どんな状況でも見るところを変えるだけでひどい目に合っていると思うようなことでもいいところは見つかると思います。
たとえ恋人に振られても別の人を見つける選択もあるでしょうし、仕事をリストラされても新しい仕事をするチャンスがあります。
悲しみや欠乏感、無価値感を感じないように動き回れということではなく、そうした気持ちを感じながらもバランスを取るために解釈を変えるのは気持ちのバランスを取るのが上手になるためのポイントです。
そうして解釈を変えることに加えて、自分を別の角度から見れば、ひどい目に合っている自分の本音が分かってくるでしょう。
本音を話せばすぐに解決することもある
どんな人でも言葉、考え、行動の底には感情があります。なので、どれだけ正しいことを話しても楽しいことを話しても、ひどいことをされていると話しても、底に気持ちがあります。
正しいことを主張して話し合いを何とかしようとする人は、安心感や自分の方が正しいと思いたいといった気持ちが正しさを主張する原動力になっているのかもしれません。
正しさよりも周りと仲良くやりたいという人は、そこまで正しさを主張する原動力もないので、仲良くなろうとするほうが強いかもしれません。
同じように、自分はひどいことをされていると主張する人は、自分はひどいことをされているから自分の気持ちを分かって欲しいと言っていたとしたら、ひどいことをされて感じている気持ちは何でしょうか?
そんなひどいことしないでよ!と、悲しい気持ち、悔しい気持ちを感じているかもしれませんが、それをそのまま話すのは格好悪い、弱い感じがするから自分が正しい形で正当性を主張しているのかもしれません。
ですが、その正しさの主張の裏にあるその人の気持ちを分かって悲しい気持ちをカバーしてくれる人ばかりならいいですが、気持ちを隠しているため分からない人も多いのではないでしょうか。
すると、「なんで分からないんだ」ということで、もっと正当性を主張すれば、余計理解し合えないズレが起こります。
この解決策は、素直に自分の気持ちを話すことで、相手も分かりやすいし悲しんでいる人を痛めつけようという人は少ないでしょう。
そう言われると自分は嫌な気持ちを感じる、悲しく思う、辛くなると誠実に話すと、全てがそうではないかもしれませんが、正しさを主張して自分の気持ちを隠している時よりはコミュニケーションも取りやすくなるでしょう。