見る人を感動させる文章を書く方法、そして共感してもらう方法とは?
人に感動してもらう文章を書こうと思っても中々書けるものではありませんよね。上手く書こうとするほど自慢のように聞こえたり、自信がなさそうに聞こえたり、怒っているように聞こえるなど、相手に感動してもらいたいと思って書くほど上手くいかないという体験をした人もいるかもしれません。
そして「あの人凄い!」と思われると共感ではなく尊敬の立場関係が出来てしまうので、共感を生むことは難しくなります。もちろん、尊敬の立場でもいいのですが、気をつけたいのは尊敬されるということは嫉妬される人を増やすということになります。ここらへんの心理作用が大事なポイントです。
感動してもらうには、まず自分が感動する!
感動する文章を書きたいとなると、相手の感情を動かせる人にならないといけません。そのためには、まず自分の感情が動くようでなければ相手を感動させることは難しいでしょう。やはり、自分で感動して初めてその感覚を相手に伝えることが出来るようになります。
これを聞いて、感動は簡単だということと、感動って何だ?っていう人に分かれるでしょう。普段から感情を感じないようにして感情から逃げている人は、他の人が泣く映画でも泣くことがなく、泣いている人を見ると励ましたくなるのではないでしょうか。
ですが、これでは感動する文章を書きたいと思っても、上から目線で励ます文章しか書けなくなり、それを見る人は冷めた目で見る文章が出来上がります。なぜかというと、感情から逃げていることが相手に伝わるため、感情から逃げるためにそうやって行動してるんでしょ、という印象を相手に与えるからです。
感情と向き合うのは辛いことで、何かの出来ごとについ反応してしまうのは感情が怖いからです。その感情としっかり向き合って、全ての物事の裏側にある感情の動きや心理などを理解できるようになると、感動することが出来ます。
自分の中にある無価値観はいつ生まれて、それを癒すにはどうすればいいのか?といったことを考え始め、昔あった出来事を思い出し、無価値観を癒すことが出来れば、感情と向き合うことができるようになり、相手を感動させることが出来ます。まずは、感動する映画を見る習慣を持つだけでも変わってくるでしょう。
尊敬されたいという感情を抑える
人は誰でも尊敬されたいという気持ちをもってしまいがちですが、この気持ちがあるとどうしても自分が話す言葉をいくら隠そうとしても自慢したいという気持ちがにじみ出てしまいます。
そして、実績ばかりいうことで尊敬する人もいるでしょうが、それだと共感されるには難しくなります。尊敬から共感を得るのと、共感から共感を得るのとでは、増える人数も共感し続けてくれる期間も変わってきます。共感からの共感とは、友達のようなものなので、尊敬する気持ちはそこまで大きくなくても嫉妬や妬みを感じる人も少なくなります。
落差のあるストーリー
そして、感動してもらうために最も大切といえるのが、落差のあるストーリーです。感動する映画や漫画などを見ていると、必ずといっていいほど落差があります。落差というのは、喜びから悲しみ、悲しみから喜びなど、感情的な落差のことです。
これをストーリー上で展開することによって、見る人の感情を動かします。そのストーリーの流れとして使われるのが神話と呼ばれるものです。
大ヒットしている映画のほとんどは神話にそって作られていて、一般的な生活を送る主人公が非日常的な生活に変わり、色々なキャラクターが出てきて、それらとともに成長していき、その中で太刀打ちできない困難な出来ごとに出会い、それを解決するために力を合わせて頑張り、それをクリアしていく、という流れで、人気がありずっと続く連載の漫画などもこのストーリーの流れで出来ています。
そして、人間は不思議なことに人生を振り返ってみると神話に当てはまるような生活をしていることが分かります。それは、成長していくにしたがって色々な問題が出てきて、それを解決し、さらに成長するために挑戦することが日常的に起きているからです。
なので、神話の流れに沿って伝えることが出来れば、見る人は自分の人生に置き換えることで共感と感動を得ることが出来ます。ストーリーの大切さは、優秀な企業であればどこも持っているほど、ストーリーはお金も人も動かす鍵になるほど協力なものです。
これらを意識して書くことで、見る人に感動を与えることが出来るでしょう。優れた作家や漫画家になりたい人はなおさら、この流れは身につけると自分の力になります。