現代の音楽ライフに!高音質で快適な音楽を楽しむには!?
現代のデジタル化が進んだ音楽時代に、携帯音楽プレーヤーに求められることは何でしょうか?音楽を現代的により高音質で快適に試聴していくために、必要な知識と考え方を解説していきます。
携帯音楽プレーヤーが主流のデジタル時代!
現代ではデジタル化が進んだことや、パソコンやインターネットの普及によって音楽のあり方が大きく変わりました。ネットワークを利用して音楽を配信したり、パソコンやデータとして音楽を持ち歩けるような時代となったのです。
それによって、音楽再生機器の主力は大型なコンポから小型でポケットサイズの携帯音楽プレーヤーやパソコンの周辺機器へと大きく変貌しました。一昔前までのアナログ音楽世代としてはとても残念なことのようにも思えますが、これがまた音楽の新たなあり方なのです。
そして、現在の生活スタイルや生活環境によっても、音楽シーンが変化していく大きな理由を作り出しています。集合住宅や狭小環境が多くなってしまった現代では、十分に大音量でスピーカーから音楽を再生できなくなってしまいました。
音楽機器の主力もコンポから携帯音楽プレーヤーやパソコンと連携した周辺機器に取って代わってしまい、音楽がアナログではなく、データで持ち運ばれる時代となったのです。それによって大きく変わったことがあります。音楽の質を左右するのが再生機器ではなくなったということです。
デジタル音楽の音質を左右する重要なポイントは!?
一昔前までのコンポーネットでの音楽再生には、アンプを通して高品位なスピーカーから上質な音を楽しむことができましたし、それはもちろんヘッドフォンでも全く同じでした。
しかし、現代の小型さを求めた携帯音楽プレーヤーには、こうした高品位なアンプが備わっているはずもなく、そもそもデジタル音声ですから、その音源の情報をそのまま忠実にアナログに変換して再生するだけのものになってしまったのです。こうした小型の音楽プレーヤーにおいて、音質を大きく左右するのはイヤホンであり、その音源自体の音質だといえます。
イヤホン次第で音が迫力を持ったり、広がりが出たりするのは、携帯音楽プレーヤー自体の力ではなく、それを再生するものの力が現代の音楽においてとても大きな意味をもっているからです。様々なタイプや種類のイヤホンやヘッドフォンがこぞって出されているのもそのためで、ほとんどはデジタル音楽を中心にして製品がラインナップされています。
そして、デジタル信号として音質を決める、その音源自体の圧縮率や形式などがデジタル音楽や携帯音楽ライフにとってとても大きな意味をもっています。
音源データの拡張子と圧縮率
あたりまえにパソコンから音楽を持ち歩く時代になりましたが、この際携帯音楽プレーヤーの機能性はさほど大きな問題ではないのです。それよりも持ち歩く音源自体にしっかりとこだわりを持てていますでしょうか?
データで管理する音源なんてどれも同じと思っているかもしれませんが、これは大きな間違いで音源の形式や圧縮率次第で大きく音質や快適性が変わってしまいます。
では、まず基本的な音源データの拡張子から説明していきます。拡張子とは、その音源を音楽データとしてデジタル管理するために必要な「規格」のことで、拡張子によって圧縮のしかたも構造も変わります。
一般的に有名なのは「mp3・mp4・WMA・WAV」などでしょうか?mp3は最も有名ですが、世界で標準の圧縮形式となっています。音源のデータはもともとがかなり大容量なものになります。そのため、データとして最適に管理するには容量を小さく圧縮する必要がありますが、圧縮すればするほど音質は落ちていきます。
mp3は容量の圧縮率と音質のバランスがとても優れており、世界標準となっているのです。つい前までは、mp3の128kbpsがもっとも主流の圧縮容量とされていましたが、近年では128kbpsまで圧縮しなくとも大容量なHDDをもつパソコンも増えているため、もっと音質を意識して圧縮率を下げる人も多いです。
つづいて、mp4はとても柔軟な圧縮形式で、mp4のなかにも様々な形式に枝分かれされています。たとえば、ガラケー時代の3gqや3g2などといった形式もmp4の一種ですし、Apple社の規格であるm4aという形式もまたその一種です。
WMAは[Windows Media Audio]の略で、つまりWindows独自の規格です。そして、WAVは基本的に非圧縮の音源ファイルとなっており、音質はおそらく一番優れていますが、その分容量がかなり大きくなり、mp3の10~20倍程度の容量になります。
iTunesで拡張子と音質の設定を!
音楽をパソコンで取り込んだり、携帯音楽プレーヤーに転送するために必要なソフトはたくさんあるでしょう。しかし、音源を取り込む段階の音質設定というのは一番大切になります。
iTunesはフリーソフトでパソコンに関係なくインターネット上からダウンロードできます。そして、iTunesで音楽をパソコンに取り込む時には、詳細の設定で形式や圧縮率を自在に変えることができます。
筆者はなるべく音質を劣化させたくないのでAppleロスレスエンコーダーかWAVを使用しています。Appleの形式で取り込むと一応非圧縮らしいのですが、WAVよりも少ない容量で済みますから、音質と容量のバランスが現代的にもっともよくとれていると思います。
音楽再生機器に求められること
最後になりましたが、音楽再生機器に求められることはさほどないように見えて、実はあります。音楽をなるべく高音質で快適に視聴するための核心的な部分にはなりますが、音楽再生機器はなるべく大容量なものを購入することです。
音楽の質を左右するのが、このデジタル時代には変換形式と圧縮率だと言いました。なるべく圧縮しないで音楽を取り込むことが、一番高音質で音楽を再生するためのポイントなのです。
そして、なるべく圧縮しない音源データは非常に容量が大きくなってしまいますから、よりたくさんの音楽を入れてこう音質で持ち歩きたい人は、より大容量な音楽再生機器を持ち運ぶ方がいいです。あとは、自分が最も良く聴こえるイヤホンにこだわりを持つことと、データでネットなどからダウンロードするのではなく、極力CDを買ってそれから入れたり音楽を聴くようにしましょう。やはりCDに勝る音質はありません。