男性として「味のある熟年」でいるための6つのポイント!
世の中は、右を見ても左を見ても「矛盾」だらけです。自分自身も矛盾のかたまりです。熟年は、「矛盾」に負けたらおしまいです。「矛盾」は「単純」よりもずっと、人生にふさわしいものです。自己と社会のすべての「矛盾」を、団子に丸めてゴールに蹴飛ばすサッカーをするくらいの気持ちで、堂々たる「熟年」になるよう心掛けてください。
ポイント1 ほどよく酒を愛し、友を大切にする
下戸なら下戸で仕方はないけれども、会社帰りの居酒屋に全く付き合わないというのでは困りものです。忘年会や新年会でも周囲にとけ込めず、ひとりポツンとシラケているようでは悲しすぎます。やはり理想は、ほどよくアルコールに親しみ、友達づきあいを濃くすることです。
よき友を複数持ち、古い友人との付き合いを大切にする人は、それだけで人生の環境をよくしていると言えます。友を選ぶ際には、才能よりも人柄を見ることに重点を置きましょう。
ポイント2 飾った話には乗らない
トレンディーなだけで内容のない話に、調子づいてホイホイ乗ることは「熟年」の落ち着きイメージを壊すことです。野暮だと言われることがあっても、ある意味で保守的な生き方を大切にしましょう。本物の大人は、どこか頑固で道徳的な部分を抱きしめているものです。損得に走りすぎると、人格の軽薄さが目立ってしまいます。
ポイント3 怒ることはあっても愚痴は言わない
怒るべき時は大いに怒っていいのです。でもいつまでもブツクサ言い続けるのはマイナスです。嘆きはいろいろあっても、それらは腹の底に閉じ込めて、達観した顔つきで暮らすべきです。奥さんや部下に八つ当たりなどしたら台無しですよ。愚痴ばかり並べていると、周囲の皆から退嬰的(たいえいてき)なオヤジだと評価されてしまいます。
ポイント4 似合わない分野で無理しない
熟年ですから経験は豊富でしょう。自信もたっぷりありますよね。でも苦手分野だってないはずはないでしょう。若い者への対抗意識から、自分に不似合いなジャンルにまで手を伸ばすと、ロクなことはありません。こっそり新規なものに挑戦することはよいのですが、目立とうとして無理をするのは、得てして「はた迷惑」につながっていくことを自覚しましょう。
ポイント5 山っ気はなしにして、いつも微笑んでいる
本音と称して組織批判などを口にするのは、未熟者の癖だと受け止めましょう。世の中の「建前」というものに味方するのを基本とするとよいでしょう。山っ気などは、たとえ持っていても表面には決して出さず、いつも静かに微笑んでいてください。
頼まれれば断らず、仲人などもできればして、資産はなくても思いやりと夢だけは豊かに持っている、そんな積極的な熟年になることを目指すのがよいでしょう。
ポイント6 納得して生きる
折角の人生です。短兵急よりはのどかに、自分なりに納得して生きていきたいですよね。自分の罪も知っている代わりに、自分の正義も貫いている。死んで極楽往生するよりも、この世で貧しく励まし合って生きていこう。そういう信念を持てたら、熟年の生き方にぴったりです。
とんがっちゃだめです。心が揺れたら、もう一度夢をつかんで新たに歩き出せばいいのです。いろいろな矛盾に出会ったら、にっこり笑って食べちゃいましょう。「矛盾の味」は、「熟年の味」です。