人生の物語をまとめて、ドラマチックな人生を作りだそう！

体の形や性別が変わるという物語を持っている人は、やはり聞く人が釘付けになることが多いですが、そうした物語がなくても聞く人を勇気付けたり感動させたり、笑わせたりする物語は誰もが持っています。なぜかというと、自分の心理が変わるということは周りの人の心理にも影響を与えることになるからです。

赤ちゃんから全ての人が生まれるということは、全ての人は最初周りの人に頼って生きてきたことになります。最初から自分一人で食事から仕事までこなす赤ちゃんはいないので、周りのサポートを受けてだんだんと自分で生活出来るようになってきます。

そして、いつかの時点で今までの自分では対応出来ないような出来事が起こります。それが、周りの人の心に影響を与える物語になります。なぜなら、全ての人はそうした人生を違う体験なり生きてきているので、見る人が共感を生むからです。

その出来事によって自分で対応しようとして頑張るようになったり、自分で管理してコントロールするようになったり、もしくは訳が分からなくなって人生を主体的に生きること自体を無意識的に諦めたり、ネガティブな気持ちを感じすぎてうつになったり。

たとえば、親の金銭状況が良くないため、周りの友達はみんな遊んでいるけど自分はバイトをしないといけなくなったり、逆に親が全て管理するから自分のどんな行動も全て親の言うとおりにする癖がついていたり。

こうしたことは、誰もが当たり前のように感じるかもしれませんが、より本気で自分の人生を生きようと決めた時には必ず向き合わないといけない人生の鍵になります。こういう大きな変化は、誰の人生にも物語として人生のターニングポイントになります。

こうした人生に起こりえる変化というのは、自分の生き先がはっきりしていなければただの苦痛で終わってしまいますが、自分らしい人生を生きようとする人にとっては、後から振り返ると全てが必要なことで、自分らしい人生を生きるためには欠かせないことだったと感じるようです。

たとえそれが辛くてどうしようもないことでも、それのおかげでその後の辛い経験も辛いと感じなくなったなど、そうした体験が出来るのは、どこまで自分の人生を本気で生きようとしているのかによって決まります。

人生どうでもいいと思っている人や、人生が良く分からないという人、頑張って何とかしようとする人や自分の力だけに頼っている人は、もっと人生の本質を見つけないと、こうした経験の意図が分からないまま人生が過ぎてしまいます。

たとえば、凄く幸せに感じていた人生でも、違う人との出会いで１８０度人生が変わり、辛くてどうしようもない人生に変わったとします。それだけでも聞く人からすればドラマチックなことですが、そこから本気で人生を生きようとする人にとっては、そうした辛い経験によって自分の人生にはそうした責任を持つことの大切さを教えてくれたと感じることでしょう。

自分の人生を信頼している人は、人生に起こるどんなことをも後につながる大切な要素として捉えています。そして、辛い経験をしてそこを乗り越えようとしている人ほど後から振り返ると感動する人生だったということが分かります。

周りの人の物語に感動することが出来る人が、周りの人から感動される物語を語れる人です。自分の感情が動かない人は相手の感情を動かすことが出来ません。なので、感動する映画や漫画を見て感動出来ない場合は、感情を感じることに抵抗している場合があります。

相手の些細なことでも感動することが出来れば、自分の些細なことでも感動してもらえるようになります。どんなに小さなことでも、たとえば歩くという誰もが出来ることでも、足がなくて歩けない人もいたり、自由に歩ける時代に生まれてきたなど、当たり前のことに感動出来るようであれば、自分の人生の物語も大したことがないというふうに思わなくなります。

まずは、自分の人生がどの時点で大きく変わったのか、そしてそういう出来事はどれくらいあったのか、それらを体験してきたこと、乗り越えてきたこと、今辛い状況にいてもまた乗り越えることが出来ることなど、人生のアップダウンをまとめてみましょう。きっと見る人の心を動かす自分だけの物語が完成するはずです。