なぜ、自己啓発の中で矛盾が出てくるのか?立体的に見る自己啓発
自分磨き、自分を高める、モチベーションアップ、色々な本が出ています。そうした自分を高めること、お金持ちになるための考え方、人間関係をよくする方法などを教えてくれる自己啓発の本やセミナーで学んでいると、矛盾に思えることにぶつかることがあります。
自己啓発の矛盾
それは色々なテーマで見ることが出来ますが、例えば何をやるかよりもどう在るかが大事だと話している人が、どう在るかも大事だが何をやるかが大事だと話すことがあります。
また、行動する前にしっかり考えることが大切だと話すことがあれば、何も考えずに行動あるのみと話すこともあります。
それが同じ人であれば何らかの意図が分かりますが、別々の人が話していれば話す人によってどう解釈していいのかが分からない時もあるかもしれません。
同じ人が話す時、今の例でいえば何をやるかよりもどう在るかが大事というのは、どんな人がそれをやるかによって変わるということです。
空手の達人が凄い技を使うのか、初心者が凄い技を使うのか、どちらも凄い技だとしても初心者は使いこなせないかもしれません。
思いやりのある人とない人が同じ人に接するのなら違いが生まれ、お金に対する気持ちのバランスが取れている人といない人なら宝くじが当たっても使い方によって自己破産する人もいるでしょう。
そして、どう在るかも大事で何をやるかが大事というのは、どう在るかが分かりそうなら、なれてから何をするか、そうなるために何をするかということです。
どう在るかが分かっただけで満足してもそうなることは難しい場合、何をすればそうなるか、そうなったら何をすればいいのかということが大事になるでしょう。
そして、何をするかによって在り方も決まってきて、どう在るかによって何をするかも決まってくる、似ていないようで密接しているものではないでしょうか。
また、行動する前にしっかり考えるのが大事でも、何も考えずに行動することが大事だというのは、しっかり考えた後は夢中になってそれをやる、そして振り返るといった流れから見ると繋がりが分かります。
行動の話?思考の話?感情の話?
次は矛盾というより話している段階によって方向性が変わり、間違って捉えると行き先が分からなくなったり何のためにそれをやっているかが分からなくなることについてです。
自己啓発でもとにかく行動するんだ!と話す人、もっと考えるんだ!と話す人、もっと感じるんだ!と話す人、色々います。
とにかく行動するんだという人は手帳を買って目標を書き込んでそのためにやることをこと細かく書き込む、そして大量に行動すると教える人もいます。
もっと考えるんだという人は本を沢山読んでマインドマップ、独自のフレームワークを書き込んでもっと高い視点から俯瞰して考えて、もっともっと考えてIQを上げろという人もいます。
もっと感じるんだという人は行動や思考よりも自分が何を感じているのか、嫌なら嫌好きなら好きで好きなことをやっている時の夢中になっている状態で取り組むと一流になれると話す人もいます。
そのどれもが同じところ、似通っているところがあり、それを見る限りでは人によって言い周りやニュアンスを変えているだけで言っていることは同じだと納得出来ることもあります。
ですが、感情から見ている人からすればとにかく行動することも大事だが、感情を殺してまで行動するのはバランスを崩すと考えたり、行動から見ている人からすれば感情はとにかくやり続ければ何とかなると考えているかもしれません。
どうなりたいかで行き先が決まっていく
自己啓発を知って学び始めたころは何が自分に合っているのかが分からず、とにかく成功と書かれた本は片っ端から読んだ、セミナーは参加したという人もいると思います。
ですが、やっているうちに決まっていくのは自分がどうなりたいかが行き先を決めるのではないでしょうか。
感情を押し殺してモチベーションを高めてお金持ちになるのが苦しくても楽しい人もいますし、それより感情は押し殺さず夢中になれることを見つけて一流になって幸せを感じる人もいるでしょう。
お金で成功してもそこで満足する人もいればより幸せを求める人は思考、感情と高い視点から人生を見ていき、地位や実績を手放して質素でも自分らしいと感じる人生を生き始める人もいます。
なので、幸せという点から考えたら感情の段階から考えて人生を生きると、より実現性が高まるでしょうが、無理やり行動して楽しい人生が悪いというわけではありません。
自己啓発で起こる矛盾、すれ違いは最初に話した流れが繋がっているもの、そしてそれぞれ感情、思考、行動のどのレベルからその話をしてどういうゴールを目指しているのかによって起こるものではないでしょうか。