時間管理だけをしていても、エネルギー管理をしないと意味がない理由
自分の目標や夢を実現するために、毎日のプランを立ててそれを実行するために時間管理をしている人も多いのではないでしょうか。時間管理の専門家もいるほど、24時間365日、人によっては人生80年設計を先にして、その中でどういう目標を立てるかということをしている人もいます。
もちろんこうした目標設定で次々と実現している人もいますが、その反面いつも目標が達成出来ず、不満がたまるばかりじゃなく自分に自信が持てなくなるケースも少なくないようです。どんな人にとっても大切な管理は、時間管理以外にもあるようです。
エネルギー管理
時間を管理するといっても、それを行う人のエネルギーの状態によってパフォーマンスが変わってきて、それが結果に繋がります。
エネルギーが低い、たとえば疲れていたりやる気がなかったり、意識が集中しなかったり不安や恐れがあったりすると、それをやる時間がたっぷりあっても全然先に進まないのではないでしょうか?
逆にエネルギーが高い状態、たとえばやる気と情熱に溢れていて、それを追求したい好奇心やずっとやり続けられる健康状態があれば、あっという間にそれを終わらせてしまうかもしれません。
時間管理の本は沢山出ていますが、その全てがエネルギー管理に関して書かれているというわけではなく、ただ単に物理的なことだけが書かれているものもあります。
ですが、それを行う人間の活動によって結果が変わるなら、その人間を動かすエネルギーが密接に関わっていて、カーレースでいえば軽自動車とスポーツカーが一緒にレースするようなものです。
同じ人間でもやる活動によって自分のパフォーマンスが軽自動車かスポーツカーかぐらい変わることがあり、やはり馬力があって速度も速い、快適な走りが出来るスポーツカーのようなパフォーマンスが理想ではないでしょうか。
ですが、これを意識する人の中にはスポーツカーのようなパフォーマンスを出すために、頑張りすぎる人がいますが、そういうわけではありません。
好きなことをやる
嫌いなことを努力して一生懸命やることは、たとえパフォーマンスが高かったとしても、燃費がとても悪く、すぐにガソリンが切れてしまうスポーツカーに乗っているようなものです。また、そうした状態は長くは続かず、ずっとやっていると疲れるため、最初だけの成果で終わることが多いようです。
スーパーカーの中にはそうしたことが希少性が高くて魅力的かもしれませんが、人間は長い人生の中で短いスパンでガス欠していたら、いつまでも充実した人生が送れないのではないでしょうか。
時間管理を教えている人の中には、とにかく偉業といえるような結果のために、感情を押し殺して必死で取り組めと教えている人もいるようですが、そこから得られる感情は自己重要感や無価値感から逃れる感情などで、今に生きて心の平安や満足感、幸せが得られることは少ないようです。
そもそも人間はそこまで無理して頑張る必要があるのかと考えると、人生において「こうしないといけない」という意味が存在しない以上、生きる軸となるのは自分の感情ではないでしょうか。どれだけ偉業といえることでも、それを成し遂げるために毎日苦しい思いばかりしていたら、犠牲の人生になるでしょう。
逆に快楽すぎてどうでもいい飽きてしまう活動ばかりしていても、人生は何だったんだろうと思うかもしれません。そのちょうど真ん中といえる充実感を感じるポイント、それは心で感じることですが、今に生きている、自分らしいという感覚になれば、好きなことが出来ている状態といえます。
エネルギーロスを抑える方法
いくら好きなことが分かっていても、それをやる時間が少なかったりそれ以外の活動でエネルギーを大量にロスしていれば、好きなことをやるエネルギーが残っていないということも起こります。
エネルギーは感情によって浪費され、たとえば不安な気持ちを1時間でも感じ続ければ、もうその日1日は何かをやる気力が残っていないかもしれません。
どれだけ筋肉痛になっても無理やり体を動かそうとすれば出来ないことはありませんが、感情によるダメージが大きいと、もう体を動かすことが出来ない経験をした人もいるかもしれません。
逆に感情によって体を無理やり動かされる感覚、怒りに身を任せたり悲しみから立ち直れなかったり、こうしたエネルギーロスによって好きなことが出来ないこともあります。
エネルギーロスを抑えるには、感情を感じた時にそれを抑えたり逃げたりせずに、感じ尽くすことです。不安や恐怖という感情でも、それを感じ尽くそうと黙って気持ちに意識を向け続けると、短い時間でさっきまで感じていた強い感情を感じなくなります。
それによってまた同じような場面に出くわしても前のような強い感情は出てこないでしょう。こうしてエネルギーロスを抑えて自分が好きなことだけにエネルギーを使えるようになれば、出せるパフォーマンスの違いに驚く人もいるかもしれません。