「自分が一番」の人より「自分より大切な人がいる人」は強い?~前編~
世の中には「自分が1番」の人と「自分より大切な人がいる」人がいます。「自分が1番」の人はいざとなったら無意識に自己中心的に考えます。そこで、必然的に人望が薄くなりがちです。
その反面、「自分より大切な人がいる」人は、その大切な人が幸せになるように生きています。その人が喜ぶというだけで底力が違います。
一般的に家庭が自分より大切だという人が多いと思いますが、そういう人は、絶対に場あたり的な事や、やけくそになったりしません。家族のために結局は最善の選択をするものなのです。でも、現実はそうではありません。どうしてでしょう?
「自分より大切な人がいる」人の見分け方
一般的に結婚する時に、男性は「お嬢さんを絶対に幸せにします」「お嬢さんを何よりも大切にします」みたいなことを、恋人の父親にお願いします。
政略結婚でない限り、結婚を考えるほど愛していれば、結婚したいがために必死にお願いするのです。恋人の家族に「お嬢さんを一生大切にします」と誓う人もいます。但し、結婚の時の誓いを本当に実行している人がどれだけいるでしょうか。
結婚は生活なので、家庭を守るために男性は一生懸命働きます。「結婚したから・・・・」と仕事に懸命になる人は多いのです。「家庭のために」「家族を幸せにするために」とほとんどの人は考えているのです。
でも、日々の生活や仕事に追われて自分に余裕が無くなると、「家庭のために」「家族を幸せにするために」という気持ちはあってもそれを実行する余裕のなくなる人が多いのです。
でも、自分が美味しい物を食べた時、仕事でやけを起こしそうになった時等、ふと家族の顔が頭をよぎる人が「自分よりも家族を大切にしている人」なのです。
でも、そのような気持ちは他人にはわかりません。でも、「自分よりも大切な人がいる」人は、自分よりも大切な人(ここでは、以下「家族」とします)が喜ぶことに自分の喜びを感じるのです。だから、家族が喜ぶ顔が見たくて動きます。
例えば、妻が風邪をひいたらどんなに忙しくても声を聞こうと電話をします。妻のために電話をするというよりは、声を聞いて風邪の具合を知り、自分が安心したいから、メールではなく電話をして声を聞くのです。
小さな子どもなら尚のことでしょう。「パパー」といういつもの元気な声を聞くだけで元気が出るものです。
こうして自分の心配を払拭して仕事に熱中するのです。
優しい夫や父親を演じるために電話をするなら、仕事が忙しかったらそんな暇を作る余裕は無いでしょう。でも、自分の心配を払拭したかったら、たとえ10秒でも時間を作ることができるのです。自分のためにする行動なのですから、絶対に忘れません。
もしあなたが、辛い時に声を聞くだけで元気が出ると思うことがあるなら、あなたは「自分より大切な人がいる」人と言えるでしょう。
自分より家族が大切な人は、家族の笑顔のために踏ん張れるのです!
「自分が1番」の人は、カッコ悪い姿は見せたくないものです。自分が辛い時は一人でいたいものです。自分に余裕がなければ他人に当たることもあります。そんな時家族が病気になったら、「こんな時に・・・・・・」と舌打ちをするかもしれません。
リストラされたら、妻子のことを考えずにそのまま蒸発する人もいるのです。でも、自分独りならくじけて、会社を退職して逃げてしまいたくなっても、家族が自分より大切な人は、家族の顔が浮かんで踏みとどまるのです。
蒸発したり、自殺したりして逃げてしまう人は、結局最後は自分の気持ちが優先したというわけです。たとえ借金返済のため、これ以上家族に迷惑をかけないように、一途に家族の幸せを願って自殺する人もいるかもしれません。
でも、それは自己完結で家族の気持ちは考えていないのです。酷い言い方のようですが、自己満足とも言えます。一概には言えませんが、どんな状況になっても、自己破産しても自殺されるよりは生きていて欲しいものです。
本当に、家族が幸せに笑っている顔を見ていたい人は、どん底に落ちても、自分の手で家族を山頂まで連れて行くものなのです。その踏ん張りは、「家族の笑顔」が機動力です。そういう人は強いのです。
家族の笑顔を見るだけで、声を聞くだけで、見方を変え、ふっきることができるのです。自分よりも大切な人ができれば無茶はしなくなるとも昔から言われています。結婚している人の方が社会的信用があるのもこういった常識からではないでしょうか。