引きこもり脱出!やる気の出る体の使い方
親たちは高齢になり、身近な話でも「子供のために退職金を使ってしまった」「今後自分達が亡くなってしまえば、どうやって子供は生きていくのか」という切実な悩みもあるのです。
こういう問題に対して「親にいつまで頼って生きて行くんだ!」とか「自分に甘すぎる!」という意見もありますね。では、引きこもりというのは、本人の甘えなのか、もしくは病気なのでしょうか?
まず調査によれば、引きこもりの実態ですが、全体の割合では男性75.6%、女性24.4%になり、平均年齢が31.61歳となっていて、なんと最年長では51歳という報告もあります。引きこもりは年齢が上がっているのですね。
これまでの引きこもりというのは、学校を不登校になり、それが延長していく、というイメージがありました。しかし、今では時代の移り変わりとともに、半数以上が社会に出て就職をしてから、職場での人間関係によるストレスを起こし、「新引きこもり層」というのが増えてきているのです。
引きこもりになってしまうのは、言い換えれば「やる気」がおきないとも言えます。このやる気というは、引きこもりではなくても、なかなか出てこないもので、モチベーションを上げるセミナーなどが流行っていることでも、わかりますね。
では、やる気とはどこから出るのでしょうか?やる気スイッチなんて言葉があるように、そんな便利なスイッチがあると良いですよね!やる気には、脳が大きく関わっていて、脳の特性のひとつに「飽きっぽい」というのがあるのです。
これは脳の大脳皮質という部分が関わっています。これは、一般的には「マンネリ化」のことで、実は生きるために必要な反応でもあるのです。初めて見たスマートフォンを「凄い機能だ!格好いい!」と感動しますが、何度も使っているうちに当たり前になりますね。これは、脳は一度見たものを慣れさせるために、当たり前のものとする機能があります。
脳は経験すればするほど、慣れて惰性化するようになっています。そして、どんなに楽しいことでも、脳がそれに慣れてくることによって「飽きる状態」となります。
「やる気スイッチ」という言葉があるが、いったいどこにそんな便利なものがあるのかと思いますね。それは脳を刺激していくことでスイッチが入ります。刺激にはいろいろあるが、まず、意識に対して、無意識を上手く使うようにすると、脳は活性化されていきます。
無意識の中に、淡蒼球(たんそうきゅう)というやる気に重要な場所があって、まさに、脳の淡蒼球が活性化=やる気ということになる。簡単に言うとそうなのだが、ところが、これは無意識の中にあるために、自分では動かすことが出来ないのが難点となり、どうやって動かすのがいいのかというと、脳を上手く騙すことが必要になるのです。
脳を騙して、やる気を引き起こすためには、まずは運動をしたり体操をしたりと身体を動かすことが大事になるのです。どんなに考えても、待っていても「脳からやる気が湧いてこない!」ということに気がつかないといけませんね。「いつかやる」「やる気が出れば」みたいな、いつかとお化けは出たことがないって聞いたことないですか。
脳は身体とつながっているので、脳で考えるのではなく、とにかく身体を動かすことで、脳が刺激されるのです。やる気をなくしたら、そんな時こそ外に出てスポーツをしたり、散歩がてらのウォーキングやランニングなどエクササイズをするのが一番いいのです。
そして、健康のためにウォーキングをはじめて、公園などを歩いたりしていると、最初はやる気を感じますが、それにも時間とともに飽きてしまうので、飽きないような工夫が必要なのです。例えば、違う公園に行ってみたり、坂道や山道に変えてみたり、音楽を聴きながらウォーキングをしたりすると、脳は飽きにくくなります。
ご褒美をあげるのもひとつのやる気を出す方法です。仕事終わりのビールなどは、とても美味しいですね。何かの目標を定めた時に、ご褒美を用意しておくとやる気が上がるのです。
最後に演じるというのがあります。理想としている自分や憧れの人になりきり演じることによって、脳を騙して、やる気が出てくるのです。