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秋の夜長の無聊を慰める 読書のススメとその楽しみ方

秋の夜は長い。これからくる冬の夜はもっと長い。長い夜を過ごすには読書がうってつけだ。今や知識や情報はほとんどがネットで手に入るので非常に便利だ。

ネットは本よりもタテにもヨコにも世界が広がっているのは確かである。しかし本には本の良さが、ネットにはない良さがある。

「読書は一番安くて効率の良い投資」だなんて若い頃にバーのマスターに言われたものだ。みなさんもどこかで誰かに、「本はよい」「読書をしなさい」とかならず言われたはずだ。

改めて読書の素晴らしさを真面目に書くつもりはないが、読書の楽しみ方を伝えたいと思う。

読書は温泉に似ている。温泉にはいるのは、その湯が成分として持つ効能を目的としてはいるコトもあるが、どちらかというと温泉は旅行・レジャーであり、リラクゼーションが主たる目的である。

読書にもセラピーの要素はあるが、主たる目的は非日常の世界への扉を開けるコトである。読書の非日常性は旅にも似ている。

もちろん、映画だって非日常へ飛び込むコトはできる。ちがうのは、温泉や読書はその湯に触れること、ページをめくるその手触りを共有していることだ。

ネットやテレビは視覚と聴覚に頼るのにたいして。もちろんキーボードやリモコンを触るが、それはあくまで操作である。読書のよさはページを手繰るそのアナログ感もあると考えることもできる。

そして、読書のスタイルにもこだわりたい。読むものなんて雑誌でもいいのだ。大切なのは、リラックスして時間を過ごすこと。取っておきの紅茶とスイーツを用意して、たまにはテレビも消して、パソコンもスマホの電源も落として。

優雅に読書をしている自分の姿を思い描いてほしい。普段、仕事に追われて余裕のない日々に、ゆったりと流れる時間をすごすことは何事にも代え難い価値のあるものだと思う。

明日の準備も終わらせて、眠るまでの時間をゆっくりと本を読みながら過ごす。あなたにとってかけがえのない時間になるはずだ。

読書をしている間は、その本の非日常の世界にあなたは存在する。異次元世界にいる間は、日ごろの悩みやストレスから開放されて本来の素直な自分を取り戻すことができる。

周囲を憚ることなく、あなただけの感性で物事を見て、聴いて、感じる。非日常の世界ではあなたは自由に振舞うことをゆるさているのだ。そこにはストレスも悩みもない。

本の表紙は非日常への扉なのだ。その扉には鍵がかかっていないし誰もがその扉を開けることができ、その先にある自由な世界を旅することが可能なのだ。

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