実力だけでなく、運も味方につける。仕事が「できる人」の特徴だ!
「成功には、運が不可欠だ」
遠くの人が言います。もちろんこれは事実です。異論は一切ありません。以前、かの有名な音楽プロデューサーの秋元康氏が「成功は1%の努力と99%の運でつかみ取るもの」なんてことを発言しておられましたが、あれはあながち冗談ではないかもしれません。
しかしながら、世間的に「成功者」と言われる人たちは、単純に運がいいだけなのでしょうか。たぶん違うでしょう。成功者たちが幸運に恵まれたことは事実であっても、彼らが日々の中でなにもせず、のんべんだらりと過ごしていたわけがないのです。
幸運というものは、ただ黙っていれば訪れるものであるかのように誤解されることが多いですが、実はそれほど単純な話ではなく、自分の手で引き寄せるものです。
おかしな話に聞こえるかもしれません。しかしあえて言いますと、運を引き寄せるためには「事前の準備」が必要なのです。幸運に恵まれて成功を手にした人たちは、日頃から運をつかみ取るための地道な努力を欠かさず続けているのです。
例えば……えっと、マドンナでしたかね。詳しいことは忘れてしまいました。アメリカで活躍した歌手だったと思いますが、もちろん日本でも著名な方です。
大スターである彼女は、下積みの時代に相当貧しい経験をしています。それでも彼女は、いつかスターになって全米を沸かせるのだという夢を抱き続け、常に自分をレコード会社の関係者に「売り込む」努力を怠らなかったのです。
大スターの彼女が、かつてはコートのポケットなどに自作の歌を録音したデモテープを忍ばせていたと言えば、多くの人は驚きます。現在の彼女を知っている人ならなおさらです。
あれだけ桁はずれに大きな成功を収めてしまうと、どうしても下積みの貧しい時代がかすんでみえてしまうのです。まるで、彼女が生まれた時から大スターであったかのように誤解されてしまう。少なくとも当人以外には。
けれども、彼女にもスターではない時代があったのです。冴えない一人の小娘として、片っ端から音楽プロデューサーに頭を下げては