ハードワークに疲れたらルーティンワーク!脳のクールダウン法とは
休むときは思いっきり休みたい!けど……
頭を使う仕事って本当に疲れますよね。肉体的な仕事の疲労は身体の疲れですが、ハードワークにおける疲れはどちらかというと脳の疲れです。しかもそれに身体の疲労までおまけでくっついてくるのでその倦怠感はかなりのものです。
そんな激務が終わった後は何も考えずに泥のように眠ったりひたすらにダラダラしたくなるものですが、実はこれ、効率的に身体を休めるためにはあまりおすすめできません。
というのも、いきなり脳と身体を完全に休めてしまうと、逆に身体に不可がかかってしまうからなんですね。
理屈としては、車は急に止まれない、とか、マラソンの後にはいきなり休まずに徐々にペースを落としていく、といったようなものです。
そんな脳のクールダウンの秘訣は、実は日々なにげなく行っているルーティンワークにあったのです。
ルーティンワークの性質とは?
ルーティンワークとは普段必ずやるようにすべきものです。ワークと名前がついてはいますが、それは決して仕事に関係することだけではありません。
極端な話、「毎朝〇時に歯を磨く」といったようなものもルーティンワークにカテゴライズされるものであります。
他にはメールのチェックなどが挙げられますね。こういったルーティンワークは頭を使わないものであり、習慣的、無意識的にやっていることがほとんどです。
しかし、休む!と決めたときにはこのようなルーティンワークをしないことがほとんどです。
身体の疲れを取ることは非常に大事なことですし、休むときには思いっきり休んでしまいたいと思うのは当然のことですよね。
でも、「ひたすらに休んだのに疲れが取れない……」なんて経験、ありませんか?それは普段していることをしないことで、逆に疲れてしまっているからなんです。
休むために動く!
人間は習慣化された行動をすることで身体も心も落ち着くようになっています。舞台に立つ役者さんなどは、緊張をほぐすために必ずといっていいほど習慣化された行動をするそうです。
その方法は人それぞれですが、本質的に大事なことは「身体を休ませるために習慣的な行動を能動的にする」ということです。
「朝起きたら太陽の光を浴びる」といった一般的なものから「電車に乗る前に深呼吸をする」といった、いわゆる「自分ルール」でもかまいません。
頭を使わない習慣を、休んでいるときだからこそ意識的に普段と同じように行うことが大事なんですね。
ルーティンワーク=習慣をピックアップしてみよう
では、日々何気なく行っているルーチンワークをピックアップしてみましょう。どんなものが思い浮かびますか?朝起きてコーヒーを入れて一服する……こういったこともルーティンワークですのでどんどん書き出してみましょう。
そうして書き出されたものはマラソンなど役に立ちそうなものから全く役に立たなそうな習慣まで様々だと思います。
ですが、そのどれもが普段のあなたの日常を形作っている大切な要素です。休むときに全てをやる必要はありませんが、いくつかできそうなものを行うようにすると回復力がアップしますよ。
ルーティンの見直しと新規作成
どんなことであれ、日々決まったことを続けることはとても大切なことです。
ですが、もしピックアップしたものの中で無駄があったり、本当の意味で必要ないと思われるものがあったらこの機会に新しいルーティンを作る、もしくは削るといったことも必要です。
たとえば、別に飲みたくもないのに毎晩晩酌をしすぎているなどは削るべきところですね。お財布にもよくないですし、深酒でコンディションがよくなることはありえません。
また、あまりに身体を動かしていないのならばジム通いとまでは言いませんが、何かしらの運動を新規に作ることも有効です。
いずれにしても、休んでいるときだからこそ、本当の意味で何もしない、というのは身体がびっくりしてしまって逆に疲れがとれない結果になります。
逆に、いくら忙しいからといって普段のルーティンを全くしない、というのも逆に疲れやすくなってしまいます。
休むときも働くときも、ルーティンとはいわば自分の軸のようなもの。できる限りコンディションを良好に保つためには「日々変化する状況の中で、変わらないことをする」ことは非常に重要なことです。
意外と見落としがちなことですが、持久力、回復力の観点から見ても非常に有効な方法ですので、是非実践してみてくださいね!