自分のことに集中することが、一番他人に良い影響を与える理由
「もっとこうしなさい」と言ってくる人や、「もっとこうして欲しい」と言ってくる人、やけに自分に対して意見を言ってくる人はいませんか?それも「こうしたらいいんじゃない?」という自由な形ではなくこうしろああしろという形で、強制を感じるような相手のわがままを受け入れるような感覚もするかもしれません。
自分のことだけ考えるというのは自分勝手な感じがしますが、実はそれが周りに一番良い影響を与えていることがあります。
自分だけに集中する
周りのことを考えて周りに意識を向ける。これはもちろん大切な考えで、自分勝手に周りを振り回すことは悪い影響を与えることもあります。ですが、周りのことを考えてということが、実は自分の言い分を強めるために使ったり、変な上下関係を作るきっかけになることがあります。
「長年働いている自分が言うんだから間違いはない」そんなことでしか自分の立場を主張出来ない職場は息苦しくないでしょうか。
周りを意識しろといっている本人が一番周りを意識していないのに、それが分からずそれに注意してくれる人もいないとなると、仕事でもスポーツでもチームを作って何かに取り組むことに、一人一人の力が発揮出来ないことがあります。
自分だけのことを考えろというのは捉え方によって誤解する人もいますが、実は自分だけに集中してやりたいことに夢中になる、それが周りに対して一番良い影響を与えるということがあります。
ペットでも、飼ったからといって犬のように全てが自分になついて一日中自分に付き合ってくれるわけではなく、猫のように自分の思ったように行動する動物もいます。
ですが、そんな自分勝手に生きているペットでも見ているだけで癒されたり、そのおかげで頑張れるということもあり、自分に集中しているものはペットだけじゃなく人間にも当てはまり、夢中になって何かをしている人を見て勇気づけられたり励まされたり、感動を与えることがあります。
一番与えていないことが与えている
「もっと貢献しないと」「もっと頑張らないと」そんな気持ちで普段から周りの人と関係を持っている人もいると思います。
ですが、そうした人には「そこまで頑張らなくてもいい」と教えてくれるかのように、その人の存在をウザいと思ったり、ちょっと引いてしまう人もいたり、なぜこれだけ貢献してるのに受け取ってくれないんだと思う経験もあるかもしれません。
もしそうなら、自分が一番夢中になって他人を気にしなくてもずっとやっていられることに意識を向けてみるのはどうでしょうか。
子供でもずっと本を読んでいたりゲームをしている姿を見ると、親は「もっとこうしろ」と言いたくなるかもしれませんが、それを見ることで微笑ましくなったり自分もそれだけ集中出来ることを探そうというきっかけを教えてくれるかもしれません。
逆に、周りのことに意識がいきすぎて作業が進まない人、結果を出さない人もいるでしょう。
そうした人は周りから見ると気配りが出来てリーダーのように感じるかもしれませんが、それが行き過ぎると、ただ自分が良く思われたい気持ちを満たすために行動だったり、自分にとって大切なことから目を背けるために意味があると思うことに集中したりと、それを続けることで周りにも自分にもあまり良い影響を与えないこともあります。
もし自分が一番周りに与えていない、でも夢中になってしまうことがあって、もしそれが周りに良い影響を与えるものだとすれば、自分も周りも嬉しいことではないでしょうか。
自分のベストを追求する
スポーツで理想の自分を求めて夢中になっている人、より理想の表現が出来るように芸術に世界に没頭している人、人と接するのが好きでコミュニケーションに夢中になる人、どんなことでも夢中になっている人は魅力的です。
逆に身なりや格好がよくてもやっている仕事姿が疲れていてやりたくないことにストレスを感じながらやっている人を見ても、魅力的に見えるよりは頑張ってる、疲れているという印象を持つかもしれません。
そうした姿を見るだけでも「自分もあんなふうに夢中になれることを見つけたい」と思うかもしれませんし、嫌な仕事をしている人を見ていれば「仕事はあんなに楽しくないものなのか」という印象を与えるかもしれません。
自分のベストを追求してやりたいことに夢中になってやることは、それを見る人に人間として生きる喜び、可能性を見せてくれる魅力的な教師になります。
毎日夢中になって他人に何を言われてもそれをやり続けることに喜びを感じられることが見つかれば、それをやっている自分が充実した人生になることはもちろん、その自分の高いエネルギーに接している人にもたとえ話さなくてもその人の感情的なエネルギーが伝わり、良い意味で影響を与えることになるでしょう。