スキルばかり磨いてもビジネスとして成り立たない理由とは?
あなたの周りで腕の良い職人さんはいませんか?それはマッサージ関係かもしれませんし衣類関係かもしれません。どんなビジネスにせよ、小さな地域でも腕の良いといわれているお店はあると思います。ですが、その腕の良さに比例してお客さんが増えるというわけではないのはなぜでしょうか。
スキルだけじゃだめ?
たとえば、腕の良い整体があると聞いた人も、一度そこに行って確かに腕は良かったね、だけで終わる人も多いようです。都会だとそれ以外にも比べられる可能性もあり、田舎ではそこまで比べられることもなく競合も少ないかもしれませんが、そのように必ずしもスキルだけでは上手くいかないことがあります。
逆にそこまでスキルが他と変わらなくてもビジネスとして上手くいっているところがあり、そこを見ていて何が違うのかといえばセールスやマーケティングのスキルがあるということです。そこもスキルになりますが、全く違うスキルになるでしょう。
もちろん専門職をやりたいのにセールスやマーケティングのスキルがあっても内容がなければ時間の問題ですが、専門的なスキルだけでは人を集めて伝えることが出来ないようです。そこに希少性やオリジナリティがあれば別ですが、特に同じ専門学校から学んだ人たちが近くに店を構えたら希少性やオリジナリティは生まれるでしょうか?
マーケティングを教えている人はどんな人もマーケターになるべきだと教えている人もいますが、それも捉え方によってはその分野で一流にならなくてもいいと捉えてしまう人もいます。一体何が本当なのでしょうか。
何のスキルを学ぶか?
自分らしい人生を送る上でお金に繋げていくなら、1つの道筋みたいなものがあります。そこに他の人の意見が入ったり、そこからの視点でしか見られない、たとえば運動系の資格を取ったなら人生は運動不足の人の悩みを解消してあげることだと思ってしまうかもしれませんが、それは少し視野が狭いかもしれません。
たとえそれで上手くいったとしても、そこに自分らしさがないとオリジナリティが生まれず他の人と同じ価値しか提供出来ないことになります。
自分らしい人生をお金に繋げるには、自分らしいライフワークといわれる、他の人と同じことをしていてもさらに自分の才能、センス、特徴、話し方や接し方、さらに他の自分の好きなことを組み合わせたりし、それを他と被らず求めている形に合わせてポジショニングを確立していくことが、どれだけ革新的なスキルを学んでもお金に繋がらない人がやるといいことではないでしょうか。
ポジショニングがないままマーケティングやセールスで広げていっても、他にも同じようなところがあるならお金に繋がらなくなってくるのは時間の問題かもしれません。
そしてそもそもそれがやりたいことではない、ライフワークではないことなら、どれだけ周りから認められるスキルでもやり続ける原動力、オリジナリティを生みだす情熱や美学が湧いてこないでしょう。何のスキルを学ぶかというのは、他の人と同じく学んではいけないということではなく、そこに情熱がありさらに自分らしさをどう付け加えていくかということです。
スキルは本当に一流?
そして、どの分野でもスキルや商品サービスは、時代の流れや進む角度によって急に使えなくなったり必要とされないものになることがあります。ですが、一流と呼ばれるスキルは中々その流れに飲まれないこと、もし飲まれたとしても自分の情熱があればオリジナリティで形を変えたり求められる形にすることが出来るという特徴があります。
なので、たとえば専門学校や大学に通う時にその求めているスキルは一流かどうか、たとえ一流だったとしても別の角度から見たらあまり効果のないことではないかを見てみるといいかもしれません。
たとえば、マッサージ関係の分野でも同じ学校で同じことを学んでいたとしても、その知識自体古いもので、もっと柔軟に世界中から知恵を取り入れられる人が学んでいる知識は、気やエネルギーといった別の角度からのアプローチを学んでいるかもしれません。
そして、それが効果が高くオリジナルなものだとしたら、学ぶところを変えるという考えにもなるかもしれません。これだけ時代の流れが速くなると、もちろん1つの分野を極めることは大切ですが、1つの分野にしても色々な分野から情報を取り入れることは大切かもしれません。
長く時間をかけるところが、古くて使えない知恵なのか、それとも新しくて改良された知恵なのかでは見える視野や提供出来る価値の幅が変わってくるでしょう。その分野で考えたら10年かかることも、他の分野で考えたら1年かからず同じようなスキルを身につけられることもあり、そういう意味では部分を見ながらも全体を見ることは大切なようです。