上司が言ってることが分からない!指示の裏にある意図を読む考え方
ビジネスマンの皆さん、自分の上司のことはどう思っていますか? 仕事が出来て尊敬する上司だ、いつも仕事を丸投げしてきて、ちっとも良い上司じゃない、何故かきつく当たられるので嫌いだ、と色々と感想をお持ちなのではないでしょうか。
会社という完全縦社会の中で働いている以上、上司の存在は基本的に絶対のものです。多少部下が歯向かったところで、何か問題が解決したり状況が自分に大きく有利になるという訳ではありません。
何かコンプライアンスに反するようなことをしているだとか、明らかに法に照らし合わせて問題のある行動を取っているということでも無い限り、部下が上司をどうこうすることは不可能なのです。
ですので、どんな上司の下でもハイハイと頷いて働くことがビジネスマンの基本になります。しかし、そんな中でも上司が何を言っているのか良く分からない! ということがあるのではないでしょうか。
そんな時、皆さんはどうしていますか? 分からないなりに頑張ってみる、分かるまで説明してもらおうと、上司に質問してみる、大したことじゃないさと受け流す。上司の言ってることが分からない時の対応が、皆さんが出世することが出来るかを決定づけているかもしれません。
指示の裏にある意図を考えることで、今までよりもずっと良い仕事やコミュニケーションが出来るようになるのです。そのために必要な考えかたをご紹介させていただきたいと思います。
分からない、だけでは思考停止
上司にも色々とタイプがあると思います。上司だって一人のビジネスマンなのですから、仕事が出来る人出来ない人、指示が上手い人下手な人がいるのは当たり前のことなのです。
しかし、相手が言っていることが分からない、というところで考えを放棄してしまってはただの思考停止に過ぎません。会社の中でより評価される、よりレベルの高い仕事を出来るようになるためには、常に貪欲に今の自分にないものを取り入れる姿勢が必要なのです。
例えどんな上司でも、上司という立場に上がってきている以上、皆さんよりも社会的な評価は上なのです。得てして立場というのは人を成長させます。一介の平社員の時は分からなかったことが、立場が上になるとすっと腑に落ちるように、仕事というのは常に色んな視点からものごとを見つめる能力が大切なのです。
部下である皆さんには良く分からない指示でも、上司からすればきちんと先々のことを考えた指示かもしれません。よほどのことが無い限り、わざわざ会社に不利益な仕事に指示を出す上司なんていないのです。その人が社長ならまだしも、普通の会社でそんなことをしていては、自分の人事評価が下がってしまうからです。
どんなにつまらない指示であろうと、納得出来ない指示であろうと、それは仕事のため、会社に利益を生み出すために下されたものにほかなりません。ならば、何を言っているか分からない指示の裏にある意図まで読み取ることが出来れば、皆さんは部下という立場を越え、上司の視点で仕事が出来るということですよね。
より高い位置から仕事が出来るようになれば、今の仕事をもっと効率良くしたり、出世するために何が必要かなどを他の同僚に先んじて理解することが出来るようになります。言われたことを言われたまま、言われたことを理解出来ないままやるだけの社員は、使い捨てにされてしまう世の中なのです。
指示の裏には必ず意図がある
例え今の自分では分からない意図であっても、上司から下された指示は必ず記録に取っておくようにしましょう。その場では分からなくても、じっくり考えると分かることもあるのです。
全ての上司が仕事の意図まで含めて教えてくれる訳ではありません。少しでも自分が成長するための機会なのだと思えば、多少意味の取りにくい指示であっても何とか理解しようと努めることが出来ます。
上司の指示の裏にある意図を読み取るために必要なのは、上司になったつもりで考える、という考え方です。この指示に従って仕事をするとどんな効果があるのか、従わないとどんな不利益が生まれるのか。
自分一人の仕事ではなく、プロジェクト単位、職場単位、会社単位でどんな意味と結果を持つ仕事なのか。常にそれを考えるようにしましょう。
忙しい時というのは、往々にして目の前の仕事しか目に入らなくなってしまいます。しかし、忙しい時ほど指示の裏にある意図を読み、全体の効率が良くなるように仕事することが出来る、というのが優秀なビジネスマンの実力なのです。
部下の視点で考えても分からない時は、上司になったつもりで考える。そうした考えかたの癖をつけておけば、色んなところで相手の思考や言いたいことが読めるようになってきます。
それが引いては洞察力や他の人よりも先んじて仕事が出来るようになる力となってくれるのです。どんな上司からでも学べることはあります。思考停止してしまわないように気を付けましょう。