売れるアイディアを生み出す思考術!仕事は遊びで考えよう
日本人のビジネスマンはその気質として少々生真面目なところがあり、仕事と遊びは同じにしてはいけないという意識を持っている人がたくさんいます。
もしも貴方が商品やサービスの企画開発、提案などを行なう部署で働いているのであれば、是非ともそんな堅苦しい考えはどこかに投げ捨ててしまいましょう。
真面目にやったから結果が出るのではありません。真面目にやらなくても結果が出ることはあるのです。同僚や部下、競合他社に負けないような魅力的な商品アイディアを生み出す思考術を身につけ、仕事を思い切り楽しみましょう。
仕事は真面目にやらなければならない、のは本当か
恐らくですが、どんな仕事でも「真面目にやった方が良いですか?」と聞けば当然だと怒られることでしょう。しかし、それは本当のことなのでしょうか。
真面目にやって出た結果と遊び楽しみながら出した結果、どちらも同じものであれば評価は変わらない筈です。その結果を見ずに「真面目でない」と評価を下す人というのは、人を見る目を持っていないことや自分の固定観念だけを信じていることを告白しているも同然なのです。
真面目にやるかどうかというのは、実際の仕事内容やその結果に関わることではありません。勿論他人に迷惑をかけながら仕事をしたり、結果が伴っていなければダメな訳ですが、結果さえ出せれば真面目ということにこだわる必要はないのです。
真面目にしたからと言って、製品やアイディアの質が上がる訳ではありません。まずは、真面目でないといけないという自分の固定観念を壊してあげましょう。
遊びで考えること、仕事を楽しむこと
日本人が尊ぶ真面目さというのは、仕事の内容に直接関わらないということを話しました。もう少し、今度は遊びながら仕事をするということを深く考えてみましょう。
遊ぶというとイメージが悪いだけで、実際には心に余裕がある、そのものごとを楽しんでいる、ということです。しかめっ面をして生み出したアイディアと、仕事を楽しみながら生まれてきたアイディア、どちらがより消費者に受け入れられやすいのでしょうか。
いかにも楽しくなさそうに作ったアイディアに、面白そうだと食いついてくる人は少ない筈です。こと商品企画や開発において、アイディアというものに制限をかけてはいけません。人は楽しいと思っている時には無意識の内に高い集中力や学習能力を発揮します。
どうしても仕事と遊びという言葉を関連付けられないのであれば一つ例を出してみましょう。
苦手な数学の勉強は中々進まなくても、大好きな国語の時間に鋭い発言をする子供がいたとします。この子は国語の勉強をするのであれば苦痛に感じないでしょうし、楽しんでやっている分集中して行なうことが出来る筈です。楽しいからこそ鋭い発言が出来る訳です。
この子供のことを、国語を楽しんでいるから真面目じゃないという人はいないでしょう。仕事で遊びを持つ、楽しむということもこれと同じなのです。
遊びでも本気やるということ
それでも何だか遊びでアイディアを考えることに忌避感があるのであれば、遊びでも本気でやるのだという意識を持ちましょう。
余力を残していても良いアイディアは生まれてきません。世界中で普及している商品というのは、こんなものがあれば良いな、こんなものがあったら面白いだろうな、というような安易な発想から生まれているのです。
売れるアイディアを生み出すまでは遊びで構いません。その後、その商品を現実のものにするまでの間も全力投球していれば誰に何を言われることもないのです。
何か楽しい、何か面白いで考える思考術
遊びという意識を持って売れる商品のアイディアを考える時は、真面目さなど取り払って自分が楽しい、面白いというような単純な動機から思考を始めるようにしましょう。
何だか楽しい、あれば便利、つい手に取りたくなる。魅力的な商品というのは、大抵ふとした瞬間に生まれてきます。企画の人がこんなもの売れる訳ない、こんなつまらないもの人気が出ないだろうと世に出しても、消費者がその商品を魅力的だと思うようなケースはまずありません。
商品を生み出す企業側の中の人として、より消費者目線に立つためにはデータや分析も重要ですが、もっと単純な便利さや面白さ、下らなさを基本にして考えるのが実は良いのです。
そういったある種不真面目な思考術を行なうようにすれば、実現出来そうにない、売れるわけない、自信がない、などの企業側のマイナスな事情から切り離された自由な思考が出来るようになります。
自由な思考、面白いものを求める思考というのは、先程も上げた通り仕事を楽しんでいる状態です。漫然と考えこむよりも、良いものが出来る可能性は高いのです。
優れたアイディアを生み出す人は、思考が柔軟で固定観念にとらわれません。仕事に遊びを持ち込むというところから、貴方もそんなビジネスマンの一人になってみませんか。