話題回しで飯を食う!会議を上手に進めるための司会者のスキルとは
連日のように行われる会議、ビジネスマンの皆さんはどうやってやり過ごしていますか? 参加者の一人としてそこそこに意見を出す。誰かが出した意見に最もだと賛同する。会議というのは、効率良くやらないと途端に時間の無駄になってしまいます。
長く続く不景気で企業も体力が落ちてきている今、いつ何時業績が悪化してリストラされるとも分かりません。もしそんな事態になっても、社内で優秀な人物だと判断され生き残る、あっさりと転職を成功させるためには、何らかの武器というものが必要になりますよね。
ビジネスマンの武器は仕事が出来ることです。しかし、毎日行っている仕事を要領良くこなしていくのは並大抵のことではありません。そこで、少しでもビジネスマンとしての自分を高めるために、会議を上手くやり遂げるためのスキルを磨きましょう。
話題回しで飯を食えるようになれば、言葉さえ通じれば、どんな会社でもやっていけるようになるのです。
何故司会者のスキルなのか
司会者のスキルを磨くということは、一体どういうことなのか考えたことはありますか? 司会者は会議の進行をつつがなく進めるために存在します。司会進行のいない会議というのは、どうしても話が脱線しやすくなってしまいます。
皆さんのいる会社の中にも、もう誰が言い出したかも定かではない、実質的には何の意味もない慣習だけの会議というものがあるのではないでしょうか。そうした会議というのは、明日の晩御飯は何を食べたいか、ということを決めるだけで数時間掛けて悩むようなもので、非常に非効率的なのです。
しかし、そんな会議でも優れた司会者がいれば、適切な意見を参加者から引き出し、質問や応答をさせ、気がつけば定刻通りに、きちんと明日の晩御飯に何を食べるか決めることが出来るのです。
会議の場というのは、役職も経験も様々な人が集まります。会議の司会者というのは立候補を募ってもなかなか決まらないような不人気な役割です。しかしその半面、会議の参加者を自分の裁量で動かすことが出来、尚且つ平社員であろうと、取締役とやり取りすることの出来るような絶妙なポジションなのです。
やる人が少ないので競合もほとんどなく、普通に仕事をして同僚より一歩先んずるよりも楽に評価してもらうことが出来る、というメリットも有り難いことなのです。
何より、会議というのは日本全国どこの会社でも日常的に行っています。全く会議を行わないという会社の方が珍しいくらいでしょう。仕事の覚えは大抵場数で決まります。数をこなした分だけスキルが上達していくのです。
それを考えれば、どんな会社でも頻繁に会議が行われますので、司会者としてのスキルを成長させる機会に恵まれているのです。
そんな穴場スポットのような司会者のスキル、身につければどんな職業、会社でも役に立つ能力です。優れた司会者になるためのテクニックをご紹介させていただきます。
自分の意見は一切言わない
会議の参加者はあくまで他のメンバーであり、司会者は彼らの意見をまとめ、必要ならばもっと深い意見を交わさせるために存在しています。いわば学級会の時の教師、夏場の海の監視員のような存在なのです。
ですから、会議をしっかり進めるためにも、司会者は参加者の意見をどれだけ引き出せるかということに注意していなければなりません。
一部の人の発言で、会議の大勢が決まってしまうことのないようにするためにも、あまり発言していない人にも積極的に話を向けましょう。
時間管理はきっちりと
どんなに白熱しても、時間を大幅にオーバーしてしまっては意味がないのです。その会議に参加しているビジネスマンも、皆他に仕事を抱えています。もしも会議の後に取引先とのアポイントメントを入れていたらどうなるでしょうか。
結論を出すために焦ったり、もしくは取引先の相手との待ち合わせに遅れないように、「ではまた後日に」となってしまいます。それでは時間の無駄です。もちろん時間を掛けてじっくりと協議すべき議題も時にはありますが、細かい日常的な会議にまで時間を掛けていては他の仕事が進まないのです。
ですので、参加者の意見を引き出しながらも、司会者は常に時間を意識するようにしましょう。時間を確認する動作が不自然にならないように、手元に時計を置いておくのがオススメです。
参加者の意見をひと通り引き出し、意見を集約して一つの結論を出し、そして解散する。優れた司会者になれば、会議がある度に声が掛かるようになります。