先輩から教わる部分が少なかったら?前向きな反面教師
仕事を教えてくれる先輩が、仕事が出来る人とは限りません。運悪く全く仕事が出来ない人だった場合は、その人との関わりあいからプラスに転じましょう。反面教師で学ぶ方法。
転職をして入社した会社の先輩。その会社での営業のやり方を教えてくれるとの事で同行をさせて頂いたものの、自分自身も前職で営業を経験。どう考えても先輩の営業が水準以下で勉強にならない。こんな事を経験された事って無いでしょうか?
商品知識は研修でしっかり学んでいて、商談のやり方も大体理解が出来ている。そして、いよいよ実践の時の先輩の姿を見て、「この人の後輩になるのか」と思うと萎えますよね。先輩ならまだしも、それが上司であれば更に不運です。しかし、こういう人たちからも学ぶ事は沢山あるのです。
反面教師のコツ
先輩の商談を見ている時に、「ちがうちがう!」という様な目で見ているだけでは反面教師にはなりません。そういう時に大事な事は「僕ならこうする」という視点です。
そして、先輩の営業に自分なりに仮説をたて、先輩の行動による結果が自分の予想通りであったかどうかを検証しながら商談を見ましょう。もし、先輩の営業が失敗したのなら、どこが悪くて、どの様にしていればどうなったのかを具体的にイメージをしながら見つめます。
勿論、新人ですから、いくらあなたの思う通りになったとしても、それを先輩に伝えるのはマナー違反です。少なくとも先輩なりに時間を費やして同行をしてくれているので、あなたが先輩に意見を言うのは、あなたがその会社で実績を積んでからにして下さい。
変えるというやりがい
その後、あなたが実際に前戦の営業で活躍をし出した時に、先輩の成績が伸びない場合、あなたのノウハウが役に立つ時が来たのかも知れません。自分のノウハウをシェア出来る様に、チームでそれぞれのノウハウを出し合う機会を設ける様に提案してみましょう。
あなたのノウハウのシェアが目的だったのが、逆に意外なノウハウを持っている人が中には出てくるかも知れません。また、時々お互いがどういう営業をしているのかの同行を積極的に行いましょう。
こういった提案をして行くと、チーム自体の意識が変わってきます。最初に受けた先輩の印象、その時のフラストレーションは、実は後から間接的に改善を出来るというやり甲斐に変わります。
人にノウハウを提供しようと思うと、自分がしっかりとしたノウハウを持っていないといけないという事と、相手への配慮を忘れてはいけないという人としての思いやりが必要なので、とても勉強になるのです。学ぶべき事が無い先輩がいたら、学びのチャンスだと思って下さいね。