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戦国時代に生き残った武将たちに学ぶビジネス戦略!

『歴女』という言葉が流行したのは3年前だったろうか?ここ姫路では2014年の大河ドラマの主人公となる黒田官兵衛の故郷ということで、本屋には黒田官兵衛に関する本が、ずらりと並んでいる。本を数冊手に取ってみると内容は昔も今も、さほど変わらない。

織田信長側に味方し牢に一年繋がれ、豊臣秀吉の軍師として三木城、鳥取城、高松城を攻め落とし、関ケ原の戦いの時には単独で九州平定をし、天下を狙った。それが黒田官兵衛だ。

昔から言われていることだが、戦国時代に勝ち残ってきた武将には、個々の武力だけでなく先見性を含めた様々なアイデアや工夫がある。戦国武将を振り返ってビジネスに活かすのも納得できる。

バラバラの兵をいかにまとめるか

戦国時代は長宗我部元親の兵に代表される様に半農の兵士だった。農民は賞金や手当を目当てに参戦するが、各自バラバラの身なり・武器だった。当然、大将からの指令に対する反応もバラバラだ。一糸乱れぬ動きをする訳ではない。戦国武将たちは、それぞれ工夫して兵をまとめたという。四例挙げてみる。

① 半農でなくプロの兵士を育てた信長

戦うことを専門とした兵隊を最初に持ったのは、信長だという。武士としての侍大将は各大名も有していたが、兵隊となると別だ。領地が商業で反映しているからできることでもある。

仕事をしていく上でも社内外で分野別専門家を有していると強い。市場分析の専門家、自社製品の機能や開発に関する専門、企画書作成の専門家などを持ち、アクセスすれば、すぐに情報が入手でき企画書にまとめられる様にしておきたい。

② 一番大切なものを常に用意した信長

戦国時代は貨幣経済ではなく、モノの価値判断は『コメ』だ。戦が続き、田畑が荒らされれば食料が一番大切なモノになる。農民が武器を手に取って戦に参加する時は、当初は食料持参で臨んでいた。

これに対し弁当を用意した武将が信長だ。野戦は動員できる人数で決まることが多い。敵よりも多くの兵を動員できた秘密は食料を用意していたことにある。

イベントやキャンペーンで人数を確保したい時は勿論だが、データを集めたい時にも使える方法だ。札束で頬をぶつ様なことはしたくない。金銭やモノ以外の相手のニーズを掴めば良い。それは多忙な現代人を傍らに立って見ていると『時間』なのかもしれない。

③ 鎧から武器までを用意した信玄

戦国時代の兵は普段は農業を営んでいる。武器や防具はバラバラだ。『赤備え』といった統一した武器防具を用意し始めたのは武田信玄だ。敵を威圧するだけでなく、味方の鼓舞にも役立っている。怖気づいた敵に対して優位に立てれば、戦での処理は得やすい。しかし戦で勝ってきたという実績があってこその方法でもある。

制服がある企業は多い。仕事上の機能性だけでなく、数が揃えば心理的な効果も高められる。例えば提案合戦であるコンペの場で、爽やかさを売り出すために制服の上にペパーミント系の色の薄手のジャンパーを羽織り数名の職員が一斉にきびきびと資料を配布する。きびきびとした言動は真意を、統一された色は残像が残る。競合他社の機先を制する一つの手段として使える。

④ 強さを周囲に示した政宗

政宗の撫で斬りは逸話として有名だ。真偽を問う文献も多いが、奥州に政宗あり、と周囲に知らしめる効果は十分あった。反政宗派は徹底抗戦に出るか臣従するかを迫られ、政宗の領土は拡大していった。徹底抗戦となった場面もあったが、撫で斬りによって強さを誇示した効果の方が大きかった。

ビジネスの局面でも非情にならざるを得ない場合はある。価格交渉や期日が遅れがちな社内他部署との連携など、笑顔で譲歩すれば悪化の一途になる。非情な厳しさも時には大切だ。

⑤ 迅速な機動力で情報戦を制した秀吉

ナポレオンのワーテルロー敗戦の情報をいち早く手に入れ債権の空売りから買い占めに転じたことで巨万の富を得たロスチャイルドも同じだが、中国大返しで天下を取った秀吉も他者よりも早く情報を入手することで成功を収めている。正確な情報の早い入手と迅速な行動が実を結んだのだ。

多情報社会だ。正確な情報をいち早く入手することは、ビジネスチャンスを拾うことにつながる。情報はネットで検索するばかりではない。取引先に親しく話ができる友人を作っておくことも大切なことだ。

情報を入手したら迅速な行動ができることは最も大切なことだ。せっかく早く情報入手できても行動が遅ければ無意味になる。社内でのコミュニケーションを普段から行い、信頼を築き上げておくことが必要だ。

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