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面接を申し込んだら、女性しか採用しないと言われた!そんなのアリ?

徐々に景気が持ち直してきているとは言われるものの、なかなか実感できない経済情勢が続きますね。今の会社じゃ昇給を望むべくもないし……なんて暗い気持ちで日々溜息をついている方もいるのではないでしょうか。

そんな中つらつらと転職サイトを見ていたら、魅力的な仕事を発見!職務内容も、勤務時間も、給与も理想的。これまでの自分のキャリアも活かせそうだし、いざ応募!……と思ったら、「こちらの募集は、女性のみに限らせていただきます」の文字が。

このように、募集を女性のみ、もしくは男性のみと限った雇用は許されるのでしょうか。今回はこのような性別制限した募集の合法性を考えていきましょう。

男女雇用機会均等法の存在とは

「雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律」、一般に言う男女雇用機会均等法は、雇用における男女の機会・待遇の均等をはかるとともに女性労働者の妊娠や出産後の健康の確保をするための措置を推進することを目的として1985年に制定された法律です。

当初は、募集・採用や配置・昇進についての性別による差別的取扱いの禁止は企業の努力義務に留められていましたが、1997年に大改正が行われ現行法では強行規定に改められました。すなわち性別制限を加えた募集は、男女雇用機会均等法5条に反し、違法ということになります

そこで記事の文頭の例のような募集を見つけた場合には、全国に設置されている労働局雇用均等室へ連絡することで、このような募集をやめるよう注意してもらうことが可能です。

また1997年の改正により、違反した事業者が厚生労働大臣の勧告を受け、これに従わなかった場合には企業名などを公表されることになっています。

抜け道を通っての性別による募集の実態

そのため、雇用機会均等法ができる以前のように「男性に限る」「女性に限る」旨をはっきり明示して募集を行う企業はほぼなくなったものと言えます。しかし企業によっては女性しか採用したくないと思っており、面接までこぎつけたところで「実は今回の募集は女性だけに限らせていただいておりまして、残念ながら……」なんて言い出すところもあるのです。

かつて多かったのは、「一般職」と「総合職」というコースに分けての募集でした。実質的に女性は一般職でしか採用しないとした上でのコース分けがなされていた場合、これも雇用機会均等法に違反する募集形態となります。

また応募者自身に察してもらおうとするのが近年よく見られる傾向で、「女性の活躍する職場です」や「力仕事なので、体力に自信のある方の応募をお待ちしています」などという記載を添えるものがこの例として挙げられます。これらも男女どちらかの性を優遇するような表現となっていると判断されれば、違法とされます。また、男性女性どちらかのイラストを添えることで、性別による募集と印象付けることも違法とされるようです。

男女の区別をして募集をしても違法とならない場合

このように、雇用機会均等法は男女の性別による雇用機会の差別を非常に厳しく律しています。しかし何事にも例外はあるもので、雇用機会均等法にも性別によって区別して募集をしても違法とならない場合があります。

具体的には、芸術などの分野で真実性のためには男女どちらかのみに従事させることが好ましい場合などが挙げられます。俳優業における女優や男優のことなどですね。女性の役を募集したくても男女問わずに募集しなくてはならないとするのはこの場合は適切でないとされたのです。

他には、守衛や警備員など防犯上の理由により男性が従事することが望ましい職業などや、スポーツや助産師なども例外的に違法とならない例として挙げられます。

これらの例外として認められた事例はいずれも職業が特殊なものばかりですが、これらとは異なり一般的な職業でも性別による制限を設けた募集が違法とならない場合があります。

それは、既にいる従業者の男女の割合が極端に偏っており、その是正のためにどちらかの性別の者だけを新たに募集するような場合を指します。このような是正のための募集をポジティブアクションと言い、男女の実質的な雇用機会の平等を創設するものとして例外的に合法とされています。

具体的には、男女いずれかの割合が4割を下回っている職種への採用に際しどちらかの性を優遇して募集・採用することは許されるとされています。現在ではまだ男性が4割を下回っている職業は少ないと思いますが、看護師などでは男性を優遇して採用することが可能ということになります。

以上、男女雇用機会均等法の禁止する性別による制限募集についてご紹介してきました。これからは色々な会社の募集要項が気になってきそうですね。

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