人事担当の証言。まず落とされる!最低な履歴書の書き方
私はかつて、某企業において採用担当をしていました。もちろんアルバイトでも社員でも、採用か不採用かの決め手は面接なのですが、中には履歴書を見ただけで、確実に不採用にしたくなる方もいらっしゃいます。
よく「採用される履歴書の書き方」なんて言葉を聞きますが、個人的にはそんなものは存在しません。しかし、確実に「不採用になる履歴書の書き方」は存在します。
ここでは、その不採用になる履歴書の書き方をご紹介したいと思います。みなさんの就職活動や、アルバイト面接において最低限の低いハードル!どうか、このくらいはクリアしていってもらいたいものです。
写真くらいまともに撮ろう!
履歴書で一番駄目なケースが多いのが、写真です。写真を貼ってこない人がどれだけ多いことか・・・。また、写真を貼ってはいるものの、酷い写真を使う方もいらっしゃいます。
例えば、プリクラ!あれをそのまま履歴書に貼ってくる人は、過去に数人いました。更に酷いのは・・・隣に彼女が映っている(笑)なんて写真も見たことがあります。ツーショット写真がそのまま貼られていました。これはもう、なにかの冗談かと思いましたよ。
あと多いのは、現在の本人と全くかけ離れた写真です。写真に比べて目の前の本人は、ものすごく太っていることもありました。写真では短髪の髪なのに、本人はロン毛・・・なんてこともありましたね(これだけ髪が伸びるのは数年かかるはずです)。これらのケースは、おそらく遠い昔の写真を貼っているのだと思います。
基本的に履歴書では、最近の自分の写真を使うのがマナーです。出来れば1週間以内、最低でも3ヶ月以内の自分の写真を使うようにしてください。
もちろん、気持ちはわかるんですよ。証明写真って、結構お金がかかりますからね(大体、700円前後くらいでしょうか)。過去に使った証明写真が残っていた場合、なんとなく使いたくなるでしょう。しかし、履歴書は仕事に向けてのやる気を見せるポイントでもあります。証明写真のお金をケチるくらいのやる気なら、正直、採用はしたくありません。
履歴書に個性なんていらないのです!
次は、勘違いしている方のご紹介です。なぜか履歴書で「面白人間アピール」をしてくる方がいるのです。若い方に多いですね。趣味や特技の欄でのアピールなら、まぁ百歩譲ってスルーすることが多いのですが、なかには「これはやり過ぎだろう!」と思えてしまうことも多いのです。
例えば・・・
学歴:◯◯大学△△学部中退(笑)
なんですか、(笑)って!履歴書は友人同士のメールではありませんし、そもそも笑うところではありません。更に、本名の横に「通称ビリー」なんて書いてきた方もいらっしゃいます。ビリーと呼ばれたいのでしょうか?どうぞ、他の環境で勝手にやってください。
字が汚い!文章がおかしい!
手書きの履歴書の場合、字が汚すぎて読む気にすらならない場合もあります。字が汚いなりに丁寧に書いたのがこちらに伝わってくるのであれば、まだ良いのです。ほとんど殴り書きじゃないか?と思えるようなレベルのものは、さすがに無理です。
字が汚い方は自分でもよくわかっていると思います。そういう方はパソコンを使って履歴書を作るのも一つの手ですね。
一昔前までは、「履歴書は手書きであるもの!」といったよくわからない風潮がありましたが、私、個人的には読めればなんでも良いと思っていますし、現在ではそのような採用担当者がほとんどのはずです。(もちろん手書きで美しい字の履歴書はポイントが高いのですが・・・)
また、文章が日本語としておかしいのも問題アリです。履歴書内では、文章を書くこと自体少ないと思いますが、その少ない中での「て」「に」「を」「は」の間違い。これは結構、致命的です。
こういう方とは意思の疎通自体が怪しくなってくるので、やはり採用は見送るケースがほとんどですね。自信の無い方は、出来れば履歴書のチェックを身近な人にお願いした方が良いかもしれません。
落ちた理由はなんなのか?
あなたがアルバイトや社員に応募して不採用になった時、そこには、なにかしらの「落ちた理由」があります。多くの人は「学歴が・・・」「年齢が・・・」と思っているかもしれません。もちろん、そのような理由で落とされてしまうことも多々あるでしょう。
しかし、履歴書の書き方が原因で落とされていることもあるのです。最低限、「まともに面接をしよう」と採用担当が思えるくらいの履歴書の書き方くらいは身につけておいてほしいものです。