本当に仕事が出来る人の、単刀直入型プレゼンテーション術を学ぼう
マーケティング部門に所属していたり、企画開発関係の部署に所属していると、当然その業務として自分の考えた商品やサービスのプレゼンをすることになります。
多くの会社では考えたことをそのまま商品化出来るのではなく、まずは上司を相手にプレゼンをし、お眼鏡にかなうようであれば更に上の役職者達の前でプレゼンをしたり会議にかけられたりする訳です。
世の中に多くのヒット商品を生み出してきた、アイディアマンと呼ばれる一流のビジネスマン達は、こういう社内向けのプレゼンを行なう際どんなことに気を付けているのでしょうか。どんなに良い商品、どんなに画期的な商品であっても、社内のプレゼンをくぐり抜けることが出来なければ実際の商品になることはありません。
そこで、本当に仕事が出来る人の単刀直入型プレゼンテーション術、というものをご紹介したいと思います。
どんな独創的なアイディアでもプレゼンする考え方
それは間違いなく独創的な商品の方です。何故かといいますと、プレゼンをする相手というのは上司です。上司は大抵現在の自分よりも年上で、経験や実績があるもののどうしても考えが固い人が多いからです。
考えが固いということは保守的だということでもあり、革新的な商品、独創的な商品はまずもってそのコンセプトを、理解して貰いにくいという障害があるのです。同時に、従来品と似たようなものの場合は、会社が提供してきた商品とその売上、マーケティングの資料が揃っています。
だからこそ大体の売上予想や市場規模が予想しやすく、上司にプレゼンをする時に、コンセプトの理解のための努力をしなくても構いませんし、どの程度売上が予想出来るか、という分かりやすい話題にフォーカスすることが出来るのです。
もちろん、独創的なアイディアが悪いという訳ではありません。むしろ、きちんと誰にでもコンセプトを理解させることが出来れば、インパクトが大きい分、とんとん拍子にプレゼンが上手くいく、ということもあるからです。
そう、どんなアイディア、どんな新商品であれ、重視すべきなのは「分かりやすさ」と「インパクト」なのです。
プレゼンはお笑いと同じ
プレゼンというのはお笑いと同じようなもので、最初に出てきた時、一発目でお客さん、つまり上司たちの心掴むことが出来るかどうかでその後のお笑いネタ、商品に関するプレゼンを上手くいかせられるかどうかが決まるのです。
インパクトが弱い、つかみが弱いプレゼンの始め方をしていると、どんなに内容が素晴らしくても言葉は上滑りしてしまいます。プレゼンではまずは興味を引き、コンセプトを理解して貰ってからじっくりと説明するようにしましょう。
分かりにくい前置きは全て捨てる
ここで言う前置きとは、「本日はお日柄もよく……」といったところから始まるような中身のない時節の挨拶、直接商品説明には繋がってこない業界の動向や市場の分析など、といったものです。
中身のない前置き、いきなり専門的過ぎて何が言いたいか良く分からない前置きを使っていると、その間に聞いている上司は「つまらん」となってしまいます。そうなってしまってからではもう遅く、商品のインパクトを見せたり、コンセプトを理解して貰うことは困難になってしまうのです。
だからこそ、プレゼンでは最初に、一番インパクトのある言葉や結論を持ってきましょう。聞いている上司を「おや?」と思わせることが出来ればもう勝ったも同然なのです。その商品に興味を持ってさえ貰えれば、上司たちは配布した資料を読み込んでくれますし細かなところにも質問をしてくれます。
事前準備はしっかりとやっておく
つかみはバッチリでプレゼンを始めても、いざ鋭い質問をされると答えられない、というのでは上司は準備不足を見抜いてしまいます。
準備不足だということはまだ不安要素があるということですから、実際にプレゼンを行なう前までに予想される質問を考えて、答えられるようにしておいたり、プレゼンの内容を補強するためのデータや分析を用意しておくことが大切なのです。
これが、単刀直入型プレゼン術です。