パソコンスクールはブラック企業!?働く人間から見たその現場の実態
パソコンスクールに行ってみると
パソコンスクールへ見学に行ってみると、皆さんが楽しそうに勉強されています。インストラクターも親切ですし、説明を聞いてみると「自分も出来そう」「この学校で勉強してみよう」と思うのが現実です。
インストラクター達も楽しそうにやっていて、パソコンの資格を取得したら自分もここのインストラクターになってみたいなどと思う事もあるのです。
表向きはインストラクターでの採用
入社の際にはインストラクターとしての採用となります。もちろん、インストラクターとしての教える仕事はありますが、それは業務の中の一部でしかありません。
メインは営業の仕事です。営業内容は今通っている生徒さんから新たな契約を取る事、すなわち更に上のコースを契約させ、出来る限り辞めさせない(卒業させない)というのがパソコンスクールの営業なのです。
それだけではありません。その他の雑務が半端なく多いのです。資格試験の段取りや準備や試験監督や試験後の処理も全部インストラクターの仕事ですし、チラシ配りもインストラクターが交代で行きます。商業施設などに入っている場合はそこの商業施設の中でのチラシ配りがメインで、その他は、近くの駅の近辺でも配ったりします。
このチラシですが、ティッシュペーパーが箱ごと支給されて来て、その中にチラシを入れます。このチラシをティッシュに1個1個入れて行くのもインストラクターの仕事です。
時には、チラシすらない時もありますが、その場合はインストラクターがワードやエクセルを使用して作成します。その作成したものを、ティッシュに1個1個入れて行く事もあります。他には、POPと言っていましたが、要するに教室内の飾りです。いかに良い印象の教室にするかが問われます。
上司が来校する時は緊張が続く
学校は全国の各所にあるのですが、各地域での地域長が存在します。その地域長が時々(1~2か月に1回程度の割合)来校する時がありますが、その時はみんな緊張が続きます。
来校が決まると、予定の2~3日前になると掃除をしっかりやるよう上司(教室長)から言われ、書類などをしっかりと整理するよう注意されます。
来校すると、整理整頓されているかどうかはもちろん、POPなどもチェックされます。誠心誠意、一生懸命作ったPOPもその地域長からダメ出しされたら、取り外して作り直す事となります。
休みがあるが休みではない
学校自体、基本は365日営業しているため、シフト制となっています。自分が休んでいても学校自体は開いているため、何かあれば電話がかかってきます。場合によっては電話に出た途端に怒鳴られたり、「今からすぐに出て来い」なんて事もありました。
休みであるにもかかわらず、「今日は誰に営業するのですか」なんて電話もありました。もちろん、出勤した場合は休日出勤手当は出たものの、休んでいても気の休まる時はありませんでした。
パソコンスクールは売上なければ経営出来ない
結局は、売上がない学校は経営が成り立たないのが事実です。売上がどれだけ取れるか学校同士も競争なのです。結局は、インストラクターとして優秀でも営業ができなければここではダメ社員なのです。