ヤル気を出す!あなたを変えるモチベーションを上げる方法
なんとなくやる気がでないとか、今日は意欲が湧いてくるなぁとか、その日によって気分の違いがあるのは当然。人間日々生活していれば気分がいつも一定ということは少ないでしょう。
しかし、仕事でも何でも一定の成果を求められる場合、ある程度意識的にコントロールしてその気持ちの「ムラ」をなんとかしなければなりません。
そうはいってもそれは思いのほか難しいものですよね。今回はそのコントロールを試みる方法を考えてみたいと思います。
モチベーション値
「モチベーション値」というものが個々人にあると仮定します。これは具体的数値ではなく、あくまで自分の気持の流動をイメージで捉えるための「概念」と思っていただければと思います。
仮にヤル気が最も出ていて絶好調の状態をMAX(最大)とし、一番ヤル気のない状態をMIN(最小)としましょう。
モチベーションは体力やスタミナと同じようなものですから、値を常にMAXに維持するのは難しいものです。あるきっかけでMAXに達しそれらが消化されると当然一旦は値が落ちます。
しかし次の発散場面のためにその段階から再度値の蓄積は始まるし、はじめるべきなのです。これを意識的にやってみましょう。
小さな成功体験の積み重ねがカギ
そこで必要な考え方が「小さな成功体験の積み重ね」であると私は考えています。これは多くの人がすでに唱えるところでとりたてて新鮮な概念ではないかもしれません。
しかし、そういう理屈はわかっていても、実際にどうやってそれを実現したらいいのかよくわからないという人は多いのではないでしょうか。
「小さな成功体験」とは、超えるのが比較的容易な小さなハードル越えのことです。例えばミニゲームをクリアする程度の小さな次元の話です。
本の数ページを読む、机の片付けをする、洗濯をする、買い物を済ませるなど、そういう次元の日常体験の中にそうした要素はふんだんにあります。
仕事でなら、誰それに電話をする、メールに返信する、書類を仕上げる、上司に判子をもらうなどがそれにあたります。
もうお気づきですね。私たちはこれをToDo(=するべきこと)と呼んでいます。ToDoリストを単に備忘の意味合いでしか捉えてない場合が多いかもしれません。しかしそれが成功体験の蓄積に寄与しているとしたら?
普段は大抵雑事と捉えているところを「小さな成功体験」に置き換えて値を上昇させる経験として認識してみます。
モチベーション値が上昇してゆくイメージと記録
モチベーション値はToDoの処理を繰り返すことによってすこしずつ蓄積されます。それを自覚するには処理した内容を視覚的に記録しておくことです。
やったことリストはもう不要だからとすぐに捨てる人が多いと思いますが、それをどういう形でも良いので記録、保存し、いつでも見返せるようにしておくと良いと思います。
これには手帳を用いてそこに記録しておくのが良いと思いますが、この方法については色々と良い方法があるので別の機会にまとめて話したいと思います。
とにかく記録を蓄積します。これを見返すことで実績を実感する。それがチベーションを高める上で最も重要な「達成感」です。小さな案件をクリアするごとに大きな案件に近づきます。
そして大きな案件を片付ける際にモチベーションはMAXであってほしいですよね。そのためにはスケジュール管理が欠かせません。
スケジュール管理に隠されたもう一つの目的
スケジュール管理というのは主に予定の管理、つまり備忘の意味合いが濃いものです。しかし自分がどこで何をするかという第1義の目的のほかに、実はそれぞれの予定に向けて自分のコンディションをどう調整してゆくかを理解するためのものでもあるのです。
重要なことは自分のモチベーションMAX値をどの場面に持って行きたいかということですよね。気になる些末事が多いままだとMAX値に持ってゆくのは難しい。だから雑事は山場までにできるだけ片付けておきたい。
その上で山場を迎えた時に「ほとんどの雑事は全部片付けてあるから、気がかりなく取り組める!」というふうに出来ればいいわけです。
これを調整するのがスケジュール管理の第2義です。手帳などの外部ツールでこれらの作業を行うのが良いのですが、それは皆さん自身の好みの方法を模索されると良いと思います。
スケジュールとToDoの関係が見えてきたと思います。ToDoはスケジュールではなく、日々発生し処理する「やること」です。そしてスケジュール決定を左右する目に見えない時間侵食要素です。
これを視覚化し、そしてやったことを記録して自分の中に「達成感」を作り、その上で本来のスケジュール(山場)に「ヤル気」をぶつける。
しかも、山場をクリアすればToDoで得たよりも大きな「達成感」を得られ、場合によってはモチベーション値の上限値が上がるかもしれません。なんだかゲームのようですが、そういう感覚で日常を捉えてみるとまったく意識が変わってくるのではないかと思うのです。