自分がもし今の会社の社長だったらと考える事で見えてくるものとは?
社長の悪口を言わない社員はいない?
うちの社長はここがダメだな~とか、あそこがダメだ!というような会話を社員同士でした事があるという人は多いでしょう。確かに社長ともなればトップであり、その責任も大きくなってきますので、自然と粗探しをされるのも社長としての宿命なのかもしれません。
そもそも社長ってどんな存在なの?
社員の立場だからこそ見えてくるというのもありますが、たまには社長としての目線で会社を見てみましょう。そうする事によって、意外な発見や今後の自分にとって役立つものを見つけられる場合もあります。まずは、社長と一般社員の違いから考えてみましょう。
一般の社員ですと、自分が担当する仕事以外の事はあまり考えない傾向がありますが、社長となるとそれこそ多岐にわたります。総務から経理、営業から開発といった他にも様々な部門の事まである程度は頭に入っていなくてはなりません。
ドラクエなどのRPGに例えると、勇者のような存在といったほうがわかりやすいかもしれません。魔法使いほどではないが呪文もそこそこ使えて、戦士や武道家ほどではないが体力や戦闘力もあるといった具合でしょうか。その部門の責任者ほどではないが、ある程度は理解をしていないと全体が掴めません。
バブルの負の遺産は引き継がないようにしましょう
ちなみに、バブル経験で育った経営者にありがちな弱点の1つに、わかる人がやればいいという考えで自分はわからないのでノータッチというパターンがあります。確かにわかる人がやるのが一番いいのですが、わからないので全てを任せるといった考えですと、大きな落とし穴に落ちる前の気配さえわからなくなってしまう場合も多いのです。
全て責任者のせいだ!と言いたいでしょうが、一番の責任者であるという自覚が足りずに、どれだけ人を効率的に使って金儲けをするかという事ばかりに目がいってしまい、自分自身の中に夢よもう一度というバブルの残り香が未だ消えていないせいかもしれません。
全体的な流れと内容を知ったほうがいい理由とは?
しかし、これからの皆さんはこういった例を参考にはせずに、全体的に会社を見る事ができる社長の目というものを養ったほうが、先々の自分にとってプラスになるでしょう。会社の部門が、人の体の内蔵や血液や筋肉や脳といったもの等に例えられるように、どれを1つとっても無駄なものはないでしょう。
何の役にも立っていないように見え、場合によっては盲腸のように切らなくてはいけないように見える部門があったとしても、全体的に見たら肝臓的に重要な役割をしている部門だったという事もあります。まずは、その部門や部署がどのような仕事をしているのかをよく理解する事から始めてみましょう。
そうする事によって、全体の流れというものもある程度はわかってきますので、これをやったら自分の部署にとってはいいけれど、他の部門や部署にとっては非常に迷惑を掛ける事になり、全体的に見たらマイナスになってしまうというケースもわかったりします。
会社全体的に物事を見る事ができるという事は、他の会社の経営者とも話ができるという事にも繋がりますので、今後の仕事の幅も大きく変わっていくかもしれません。