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覚えておきたいビジネス用語―社内ネットワーク・LAN・WAN

社内ネットワークとは、社内にある複数のパソコンとその周辺機器(プリンタ、複合機など)が、LANケーブルや無線を使って、お互いにそれぞれ接続され物理的に繋がっている状態のことを指します。

LANというのはLocal Area Networkの略称です。ローカル、つまり限られた狭い世界、例えば一つの建物内で完結するネットワークの事を指します。例えば、大阪支社、名古屋本社といった建屋の単位がLANになります。このように、限られた範囲で構築された、ネットワークの事になります。

家庭内LANというのも珍しくなくなってきましたね。家庭内にある複数の端末を同じネットワークで繋ぐため、ネットワークと機械が一対一である必要がなくなりました。世間の流れに合わせて非常に普及したネットワークです。

WANとはWide Area Networkの略で、LANとは逆に広域につなぐものと定義されます。一般的にはインターネットの事だと思ってもらって構いません。外部のインターネット網と社内のLANを繋ぐことを、単にWANと言う場合も多いです。

また前述したように各支社のLANを繋ぎ合わせることをWANと言います。この場合もインターネットとほぼ同義になりますが、インターネットのように不特定多数の誰もが繋げられるわけではありません。

では社内ネットワークを構築することで、どのようなメリットが生まれるかという話ですが、まず第一にはデータでの情報の共有が可能になるという点が上げられるでしょう。

これまではデータ、例えばエクセルのファイルなどは、古くはフロッピーディスク、最近ではUSBメモリやDVDなどで外にいったん吐き出して移動させる必要がありました。これでは時間も手間もかかります。

しかし、ネットワークさえあれば、パソコン同士が繋がっているわけですから、作成した相手のパソコンへ直接見に行ったり、パソコン間でデータを移動させたり、フォルダ移動の感覚で利用することが可能になります。

また、ファイルサーバ設置して、基本的にサーバにファイルを保存するように社内ルールを整えれば、いつでも誰でも情報の共有が可能になります。また、各端末にファイルを保存しておくことで負担を掛けてしまう事も、大幅に軽減されます。

また、ファイルを共有することで、例えば一つの提案資料をページで切り分けて複数人で編集したり、流行りのタブレット端末を用いて資料を印刷することなく、一つのファイルをそれぞれ画面表示させて会議を行う事も可能になります。

また、周辺端末を共有できることもメリットの一つでしょう。プリンタを各パソコンごとに設置する必要はもうありません。複合機一台さえあれば、複数人で利用可能になります。

何台ものプリンタを維持していく事を考えると、複合機一台の運用に切り替えることで、ランニングコストの逓減も考えれます。これは大きなメリットでしょう。

では社内ネットワークに危険性はあるでしょうか。まず考えられるのはセキュリティの問題でしょう。社内のものなら誰でもファイルを見れてしまうわけですから、情報の流出という脅威が考えられます。こちらは重要ファイルにはアクセス制限をかける、パスワードを設けるなどの対応が必要になるでしょう。

また、限られたネットワークとはいえ、インターネット世界にもつながるわけですから、コンピュータウィルスの脅威は付いて回ります。ファイアウォールなどの基本的なソフトから、おかしな動きをしているファイルや端末が無いかをリアルタイムで監視するような管理ソフトの設営が望まれます。

また、情報専門の部署や部隊を設けて運用していく事も望ましいでしょう。一番は、使用する各個人の認識の高まりが何よりも大事です。セキュリティ事故というのは繰り返し世間を賑わせている問題ですから、周知徹底を図りましょう。

また、会社の規模の変化につれて、社内ネットワークの再構築の必要があるといのは、脅威の一つと考えられます。

会社が拡大すれば、やり取りされる情報量は当然増加します。その度に、見直しをかけなければネットワークがパンクしてしまいます。パソコンが壊れたら買い換えるのと同じです。必要悪と受け止めましょう。

このようにいくつかのリスクはありますが、それを補って余りある魅力がネットワークにはあります。業務効率化をモットーとして日々活用していきましょう。

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