どうしてこんなに休めないのか…社会人の年間休日の平均を紹介!
入社当初に聞かされていた話は、年間休日◯◯◯日!しかし入ってみたら全然話が違う…。そんな方も多いのではないでしょうか?
休日出勤当たり前!休日返上!夏休み、なにそれ?という方は是非、ご注目ください。世間の皆さんが、いったいどれだけ休んでいるのかを語らせていただきます。
業種によって年間平均休日は大きく異なる
年間休日とは、就職活動・転職活動をしている時に、皆さんが気にしているものの一つでしょう。ほとんどの方は「週休二日で盆と正月には長期休みが欲しい」くらいは思っているはず。
実は業種によって年間休日は大きく変わってきます。もっとも年間を通して休日が多いのは、メーカーです。自動車メーカーや電気・電子系のメーカー。このあたりの業種は年間休日が130日を超えており、しっかりと休める傾向があります。
理由は明白。メーカーの顧客は別の企業であり、顧客が休みだからです。業界全体で休みをとっている以上、自分たちだけ働いていても仕方がありません。BtoB(企業間取引)という言葉、みなさんもご存知かと思います。企業間取引が主な業種の職業は、年間休日がしっかりしているのです。
逆に主な顧客が個人の企業の場合、休日数はぐっと減ります。理由はBtoB企業とは逆の理由。顧客が休みではないから、という理由で働かなければなりません。とくに年中無休を売りにしている会社や24時間営業の会社は、無休を売りにしている以上そのまま従業員も無休になるのです。
ファミリーレストランなどのチェーン店外食産業やコンビニエンスストア。これらが「休めない企業」の代表格です。下手なブラック企業よりも年間休日は少ないのです。年間休日は100日をきります。単純計算でも、週休二日はありえません。正月や盆、ゴールデンウィークも、長期休暇など求められるわけがありません。
(業種別で見る年間に取得出来ている休日と有給取得数の調査 : DUDA)
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有給休暇はどこにいった?
実は年間休日が多い会社ほど、有給休暇を普通に取れるという傾向があります。というより「年間休日が少ない会社は有給休暇が取れない」の方が正確ですね。
本来であれば、半年以上勤務した方には、社員であろうとアルバイトやパートであろうと、有給休暇が存在します。本来ならば、です。しかし本来の権利通り受け取れないのが、年間休日の少ない会社です。
どのくらい有給休暇が取れないのか?ズバリ「まったく取れない」と言って良いでしょう。有給休暇は年間ゼロです。
それって法律違反じゃないの?と思う方も多いでしょう。その通りです。
ですので、労働基準監督署への相談がもっとも多いのがこれらの業種で働いている人達なのです。もちろんしっかりと権利を主張すればもらえますが、泣き寝入りしてしまう方がほとんどだそうです。
全体の年間休日の平均は?
サラリーマンの全業種を対象とした年間休日の平均。これは約120日です。この数字は1年間の土日祝日の数とほぼ同数です。だから正月や盆に休みがある方は、通常の土日祝日を返上している、と捉えてよいでしょう。
つまり、土日・祝日は確実に休み!正月も盆も長期休暇がある、という方は「休日に関しては、他人より恵まれている」と断言ができます。あくまで他人と比べて、という話ですが…。
それ以上休みたいという方は自営業、独立という形しかありません。自営業であれば休みは自由自在。365日働いている方もいるでしょうし、それこそ年間休日300日だって可能です。年間休日300日で商売が成り立つのかどうかはさておき、できればそんな身分になってみたいものです。