交渉の場面で重要な事は、相手のYESと提示のバランス
カリスマ性が無いなら
人と人との会話の際に、カリスマ性はとても大きな武器となります。ただ自然体で話すだけで相手を惹き付ける…それこそ、仕事上の交渉などでは大きな武器となるでしょう。
ですが、生まれつきそう言った才に恵まれている方は、ごく僅かです。その他多くの人は、地道な人間関係の経験の積み重ねで、会話術を身につけなければなりません。
とは言え、会話には得意不得意が大きく作用します。子供の頃どう過ごしたか、どんな環境で学生期を送ったか…などなど、様々です。
人を知りましょう
あなたがあまり会話の得意では無い側の人であるのなら、まずは会話術そのものの前に、研究して欲しい事があります。それは、「人」です。
人とは何か、どんな状況でそんな感情になるのか…などを、素直に自分と向かい合って、探るのです。テキストなんて要りません。あなた自身もまた人ですので、真剣に向かい合う事だけで、十二分なのです。
そして実際の会話の場面で、その自分に起こる感情の変化を、相手に照らし合わせてみましょう。
提示のバランス
するとどうでしょう、すべてが全く同じ共感があるとは限りませんが、相手の考えている事が、何となく解る様になって来ます。
相手を解る事、それは思いやりにも繋がります。気持ちを読むなんて大それた事を考える必要はありません。ただ、相手をシンプルに思いやれば、それで良いのです。
どんな会話に対しても、そこでどんな返答を提示すれば、相手に喜んでもらえるか。だた、その思いやりの繰り返しこそが「会話」と言うコミュニケーションであると考えると、実にシンプルで、それでいて意義のある物に感じては来ないでしょうか。
言葉のキャッチボール
そんな喜ばれる返答の提示を、仕事上の会話のキャッチボールの中で取り入れて行くと、その先に辿り着くのは、相手のYES、即ち、交渉成功、商談成立などです。
どの提示、提案においても、交渉相手は常に喜ぶ答えを返してもらっている訳ですから、話を飲まない理由が無くなるのです。
これはカリスマではありません。全てに理に適った返答をする、ある種の理詰め的な会話術と言えるでしょう。
否定的な場面でも、肯定に置き換えて
とは言え、会話、交渉において、相手の要望に対して必ずしも応えられる場合ばかりではまずありません。時には、こちらがNOと言わなければ話の内容も出て来る事でしょう。
ですがそんな時もNOとは答えず、NOでありながらも、YESに近付く同等の違う何かを提示して、結局は相手の要望に沿う形に繋げるのです。こうする事で、間接的でありながらも、相手を喜ばせる結果と出来るのです。
シンプルで良いんです
人を知って、人を好きになりましょう。そうすれば、自ずと会話の相手となる人の事も、思いやってあげたいと言う気持ちに、自然となる事が出来るのですよ。