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イエスマンにこそ知ってほしい、上手に仕事を断る方法はこれだ!

現代のビジネスパーソンはみんな忙しくて……

現代社会はずっと出口の見えない不景気です。これほど忙しく働いているのに、給料がなかなか上がってこない。続くリストラ。リストラのせいで会社の人員が強引に減らされるので、なおさらのこと一人ひとりの負担が増えてしまう悪循環。

仕事をたくさん引き受ければ社内での自分の評価が上がり、うまくすれば昇進も……でもだからと言って、一人の人間が引き受けられる仕事の総量に限度があるのは当たり前。オーバーワークで身体を壊しては元も子もない。やはり、自分に与えられる仕事の量は自分で管理しなければならない。手に負えない仕事はうまく断って……

と言いたいところですが、現在に限らず日本にはイエスマンが多いと言われています。すなわち、他人から頼まれたことを断るのがどうも苦手という人が多いのです。

がむしゃらに仕事を引き受ければよいというものではない!

仕事がなくて貧困にあえいでいる人が多い世の中なので、働けるだけで幸せだという価値観は、心のどこかに持っておくべきでしょう。そういう価値観が仕事を続けていくためのモチベーションにもなり得ます。ただし、くどいようですががむしゃらに仕事を引き受ければそれでいいという簡単な問題ではありません。納期の問題以前に、他人にはそれぞれの得意分野というものがあります。自分が苦手としている分野の仕事を無理に引き受けても、求められるクオリティーで仕事を仕上げることができないなら無意味なのです。

本当に良い上司なら、あなたの適性をきちんと見てくれているので、苦手分野の仕事、あるいはそれに近い分野の仕事は振ってこないでしょう。けれども、ダメな上司はとにかく自分が働きたくないと考えるので、例えば残業の時間帯などに、誰でも良いから適当にという感覚で仕事を押し付けてしまうのです。

無茶ぶりされた仕事はできる限り断るべきです。なにもあなたに見せられるものがないなら強引に断るというのも手ですが、断る際の印象を少しでも良くするために、普段から忙しく働いている姿をアピールすることは重要です。忙しく立ち回っている人に対しては、いくらダメな上司であっても仕事を押し付けにくいからです。

私の同僚に、上司からの無茶ぶりをかわす才能に長けた人がいました。とにかく逃げ足が速いのです。だいたいにおいて、ダメな上司が仕事を無茶ブリしてくるタイミングというのは決まっていますが、代表的なのはやはり役員会議の後でしょう。なぜそのタイミングなのかと言えば、その会議においてダメ上司の上司(つまり会社のお偉いさん)がある提案をするのです。そして、その提案をダメ上司に押し付けるわけです。時には厳しい納期まで添えて。ダメ上司としては、重役の機嫌を損ねるわけにいかないので、とりあえず二つ返事で案件を快諾して、後から途方に暮れます。途方に暮れたところでどうにかなるわけではないので、部下に面倒な仕事を押し付けるというのがありがちな流れです。

つまり、あなたが苦手としているダメな上司も、また別の上司や重役から仕事の無茶ブリをされているわけです。誰かの下で仕事をするというのは、背負うべき責任が軽い一方でこう言う時は真っ先に割を食います。

逃げ足の速い同僚いわく、無茶ブリの仕事が降ってきやすいタイミングでは、会社に在籍しないことが一番なのだそうです。会社を休むというのではありません。例えば都合の悪いタイミングでは出向表に自分の名前を書いて「書庫」とか「外回り」とか「資料室」とか言うふうに書き込むわけです。全くのウソを書いては問題になるので、無茶ぶりが降ってきそうなタイミングで、本当に資料室でこなすべき用事を済ませてしまうのです。あるいは自分から率先して書類の整理を引き受けるというのもあり。

書類が簡単に見つけられた場合も、すぐには職場の席に戻らず、例えば人気のない喫茶スペースなどで時間をつぶすのです。周りの人間はきっと、あなたが書類の整理に戸惑っているのだと考えるでしょう。書庫とか資料室という言葉はたいていの社員が嫌うものですから、率先して書類の整理を引き受ければあなたの評価が上がります。

角が立たない仕事の断り方

さて、それでも上司に見つかった場合はどうしましょう。とりあえず、依頼の内容を聞くようにしてください。聞いてみなければそれが良い依頼か悪い依頼かどうかは分からないからです。ひょっとするとすごくおいしい話かもしれないでしょう。

残念ながら依頼を断らざるを得ない時、ぶっきらぼうに拒絶するのでは印象が悪いので、必ず「拒否の理由」を説明してください。それだけで相手が納得しないなら、代案を用意します。つまり、納期をもうちょっと伸ばしていただけたら依頼を引き受けられます、というようなことを、相手に申し出るのです。ただ拒絶するだけよりよほど印象が良いのは自明ですね。

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