心のブレーキにはどういったものがあるのか?その種類と対処法
あなたは、心のブレーキという言葉を聞いたことはありますか?これは、人によって使い方が違い、心の制限や信念といったことをいいますが、その名の通り、心のブレーキなので自分にとって不都合に働くことがあります。
心のアクセルとブレーキは同時に踏むことができ、そういう状態ほど疲れるものはありません。たとえば、これやりたい!と思っていながらも、でも出来ない、と思っていると、どっちつかずで考えすぎて1日が過ぎてしまったり、疲れてしまったりします。
こういった専門的なことは心理カウンセラーなどの専門家に任せるのも良いですが、自分で解決できない問題でもありません。では、自分の中にはどういったブレーキがあるのでしょうか。
自分にムチを振るって頑張る
やりたくないことをやらないといけないことなどはありませんか?学校に通ったことがある人であれば一度はやりたくない勉強を無理やりやった経験がある人ばかりでしょう。
これは、アクセル全開のように見えるかもしれませんが心理的にはブレーキがかかっている状態です。アクセル全開の時は、時間の流れが速く感じ、集中していたらあっという間に終わっていた、もしくは他の人よりも速く終わっていたという状態がアクセル全開の状態です。
自分にムチを振るって頑張ると速く終わる感じもしますが、たとえば物理的な勉強などは速く終わったとしても、精神的な疲れが溜まるため、1日を通すとゆっくりでも速くてもどちらも関係なかったということにもなります。
特に、時間が長く感じる場合は頑張ってやっている可能性があるので、そういうときは思い切って手放してみましょう。楽しむことに集中するようになって気持ちが軽くなった時がアクセル全開に近い状態になります。
パニックになる
やることがありすぎたり何をやっていいのか分からない、とにかく焦ってしまうときというのはパニックになりがちです。パニックになるともちろん考えることが出来ないばかりか焦ってしまい心も疲れます。「どうしよう、どうしよう」と考えているうちは時間も労力ももったいないので、そういう時も思い切って手放すようにしてみてください。
パニックになるということは何かにしがみついているので、それを手放して「もういいや」という軽い気持ちになるとパニックは収まります。
それが、たとえ恋愛や仕事など大切なことであったとしても、パニック状態ならどう考えても答えは出てこないので、極端な話、仕事や恋愛がどうなっても関係ないや!くらい手放すことが出来れば、頭が冴えてくるでしょう。
これは、人生でも大切なことです。人間は本来そこまでしがみつくものは存在しないはずですが、恐怖や悲しみ、寂しさといった感情を見ないようにすればするほど、その感情が近づいてくれば来るほどそこから離れたくて、でもどうしようも出来ない時にパニック状態になって、その場を何とかしようとします。
何かのせいにする
誰か人のせいにしたり、物理的なもの、もしくは精神的なものなど自分以外のもののせいにするのも自分のなかでブレーキになります。なぜなら、誰かのせいにすることで自分で自分を信頼する力が弱まり、自分で解決できない状況を増やすことになるからです。
ですが、人間は依存しすぎてもいけませんが、大抵のことは時間と労力をかければ出来るでしょう。ですが、それを周りのせいにするということは、強気に見えて実は弱気なのです。
なので、それと真正面から向き合える人は強いとされるのですが、何かのせいにすると自分の中でその状況への対処が出来なくなります。せいにしたときは気持ちは軽くなるのですが、それは解決ではなく逃げになるので、またその状況が現れた時はそこから逃げるためになんとか周りのせいにして周りの同意を求めて自分は正しいということを認識しようとします。
ですが、これは到底長く続くものではなく、気付くと自分という器が誰よりも小さくなり、どんなことでも周りのせいにしないといけない麻薬みたいなものです。
麻薬は最終的には正常な自分になるために麻薬を使わないといけないほど衰弱するものですが、周りのせいにすることは、これと同じく元々正常な自分は周りのせいにする必要がない存在なのに、自分で自分を弱めることになります。
そして、もちろん誰かのせいにしている人と一緒にいると嫌な気分になる人が沢山いるので、こうした人は自分のパターンを変えないかぎり、どの分野でも失敗することになります。
強気の状態から解放されるには、思い切って誰かに頼ってみることです。本当は怖い、寂しいという本音を伝えることで、周りの人は助ける人になってくれるでしょう。
他にも色々なブレーキがありますが、こうしたブレーキは自分の信念から来ているものです。過去の経験を改めて癒していくことで、初めてアクセルを踏むことが出来るでしょう。