不注意?うっかり?職場での「聞き逃し」を防ぐために出来ることとは
「お前は注意力がない」「ちゃんと人の話を聞いているのか?」なんてふうに言われたことのあるビジネスマンの方も、世の中にはいらっしゃいますよね。
自分では気を付けているつもりなのだけれど、ついついうっかり重要なことを聞き逃してしまう。もしくは聞き流してしまう。
職場で行われる以上は仕事の話です。「聞いていなかった」では済まされないこともあります。しかしうっかりや不注意だからこそ起きる聞き逃しに悩んでいる方にとって、これからどうすれば良いのかというのは非常に重要な問題です。
そこで、職場での聞き逃しを防ぐために出来ること、心掛けておくと良いポイントなどをいくつかご紹介させていただきたいと思います。
ぜひ自分のケースに当てはめて役立ててみてください。
聞き逃しをしてしまう人の特徴
ついうっかり聞き逃しをしてしまう、自分ではきちんと聞いているつもりなのだけれど、後から言われたことの内容をしっかりと思い出すことが出来ない。そんなふうに、職場で聞き逃しを起こしてしまう人に、職場の風当たりは強くなってしまいます。
本人に悪気があろうと無かろうと、仕事をきちんと出来ていないということだからです。
ですので、まずは聞き逃しをしてしまう人はどんな特徴を持っているのか、ということから触れていきましょう。
よく他人の話を聞き逃してしまう人の特徴の一つとして、「実はきちんと聞いていない」というものがあります。
もちろん本人は自分の中ではきちんと聞いているつもりなのですが、右耳から入ってきた言葉がするっと左耳へと抜けてしまっている訳です。
どうしてこうしたことになってしまうのか?それは、相手の話に興味や危機感を持っていないからです。
例えば、人の話をよく聞き逃してしまう、という人は学校の授業でも同じように話を聞き逃している傾向にあります。友人間の会話でも、実はほとんどは生返事、という場合が多いのです。
それは全て、相手が何を言っているかについて興味がないからです。いわば、自分のこと以外はどうでもいいという究極的なナルシズムを持っているからこそ他人の話を全体的に聞き流してしまう訳です。
そんなことはない!なんて怒ってしまう人もいるかもしれません。しかし、他人の話を聞きながら、頭のどこか、心のどこかで「自分には関係ないしなあ」なんて思ってはいませんか?
人は、興味のないことや自分にとってどうでも良いことに対して注意深くなろうとはしません。たとえ仕事の話であっても、自分には関係ないやと思っているからこそよく話を聞き逃してしまうのです。
これを解決するために、他人の話を聞くという行為や仕事に対して危機感を持つしかありません。
危機感をもって話を聞く
「人の話を聞く」ということは、相手の存在や相手が話していることそのものに対して、興味を持つということです。
とはいえ、これまでやってこなかったことをいきなりスマートに行うことなんてそうそう出来ることではありません。
だからこそ、まずは他人の話を聞かないことによる危機感を覚えられるようにしましょう。
よく話を聞き逃してしまう人というのは、例えそうしたことによってミスや不具合が起こったとしても大したことがない、いくらでも挽回出来ると考えがちです。きちんと話を聞かないということによって生じるデメリットやリスクを把握することが重要になります。
例えば、「一度言ったことは後から聞いても二度と説明してもらえない」と思えば自然と相手の話を聞こうとしますよね。
「なんとかなるさ」と楽観的であることは人格的に優れた素質ですが、しかしそれを仕事にも当てはめて話を聞き逃してしまうと様々なデメリットが生まれます。
想像出来る範囲内で、深刻な状態をどんどん考えてみましょう。いつも話を聞いていないからと閑職に飛ばされる、気がつけば同期は皆出世しているのに、自分一人だけ出世コースから取り残されている。
お前じゃダメだと誰にでも出来るような仕事しか任されず、重要な商談やプロジェクトには一切関わらせてもらえない。職場の人から全く話しかけられなくなってしまう。
全て話をよく聞かないということが原因になって起こりうる事象です。人は自分にとって大きなマイナス、デメリットがあると自分の身を守るために全力を尽くそうとします。
何度注意されてもつい話を聞き逃してしまうという人は、心の中に危機感を抱くようにしましょう。
そうすれば、言われたことを後から確認出来るように手帳やパソコンのメモ帳に言葉を書き残す。録音機能つきの道具を使って言われたことを録音し、後から忘れていないか確認するなど対処を打てるようになります。
どんなに効果的な手段やコツを取り揃えたとしても、肝心の本人が職場で話を絶対に聞き漏らさないぞ、と思っていなければ意味はありません。
大切なのは自分自身の意識改革です。自分の欠点は自分でケア出来るように、日頃から注意しておきましょう。