あなたもいつかは管理職!上手な「人の使い方」教えます
人に使われるということは時として強いストレスになることがあるが、人を使うということもまた強いストレスになることがある。使う方がいい、使われる方がいいというのは、個人の性格によって意見が分かれるところではあるが、大体の人が社会人経験を重ねれば重ねるほど人を使うことが多くなってくる。
何でもかんでも自分でやらないと気が済まない人もいるが、人を使えば自分だけではできない範囲にまで手が行き届き、また仕事を振って任せることで、自分は更に他のことをすることができる。
こう考えると人を上手に使える人の方が何倍も仕事ができるわけだ。しかし上手に人を使うにはどうすればいいのか。デキる男になるために、今日はここで上手な「人の使い方」をお教えしよう。
できないことではなくできることを
人を使う時にありがちなのが、あれこれ教えたりしているうちにそれが面倒になって、「自分でやった方が早い」と結局は何もかも自分でやってしまう、というオチだ。
しかしそれではいつまでたっても人を使うことはできない。どんな人でも必ず何かできることはあるはず。まずはできることから少しづつでも任せてみよう。そしてそれができた時にはしっかりと認めてあげてほしい。
親切丁寧なつもりの細かい指示は裏目に
人に使われる時、丸投げされて困った経験は誰にでもあると思うが、逆に細かいところまで指示をしていると使われる人は「言う通りにやっておけばいい」と何も考えないようになってしまい、言われたことだけしかできずいつまでも仕事を任せられない状態が続く。
単発の仕事ならそれでいいかもしれないが、自分も他の仕事ができるように部下に成長してもらう、という視点から考えればこの方法は単なるその場しのぎであり全くの無意味になる。人を使う時はいくつかポイントだけ説明をして任せるようにしよう。
たまには人を手伝う
上手に人を使えるようになるには、「人に使われた経験」が生きてくる。人を使う経験が増えることは同時に人に使われる機会が減ってくることでもあるので、たまには後輩の仕事を手伝ったりして昔の現場を思い出したり、人に指示をもらって動くということがどういうことか再認識してみよう。またこういうやりとりは後輩との信頼関係を築く上でも大切だ。
信頼して任せる
デスクに向かって仕事をしている時、背後に人に立たれるととてもやりづらく感じる人間がほとんどだと思われる。使われる人がこのように「監視されているかもしれない」と感じることは、慎重になりすぎて仕事が進められなかったり、細かい指示をあおいでくる原因の一つだ。
仕事を任せる時は相手を信頼しよう。もちろん任せる人の能力にもよるので、トラブルがあってもフォローできる内容であったりと、その見極めはしなくてはならない。失敗から得る経験はとても大きいので、ある程度の失敗はさせるべきである。
また失敗をしても、悪意のあるものであったり相手に被害を与えるようなことでなければ強く責めてはいけない。そういう時に一緒にフォローしてくれるような頼りがいのある上司や先輩であればこそ、使われる方も「この人のために」と率先して動いてくれるようになるものだ。
人を使って失敗をすることで、こちらも同時に「人を使う」という能力が上がる。それを肝に銘じ、自分のスキルも磨いていこう。