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従業員のためを思った制度が多い会社の業績が上がる理由とは?

ワークライフバランスという言葉が出るほど、仕事と生活のバランスが大切と思われています。もし、仕事と生活のバランスが元々取れているのであれば別ですが、仕事ばかりで家庭にいなかったり、気付いたら子供が大きくなっていたり、個人の生活のほとんどを仕事に費やしている人も多いようです。

それで仕事が楽しいならいいですが、嫌な仕事を気持ちを押し殺して何年も続ける人もいたり、それに1日の3分の1を使う生活をどれだけ続けるのでしょうか。ですが、最近では従業員のためを思った制度を作っている会社も増えてきています。

癒しの空間がある職場?

そうした会社は業績が上がっているところが多く、好きなお菓子を好きなだけ食べていいというところや、くつろげるカフェがあったり、やる気が上がるオフィススペースなどの配慮がされているようです。

仕事で業績を上げるとなると、効率や生産性にばかり目がいきがちで、こうした従業員がくつろげる環境にしたら逆に生産性が上がらないのではないかと思いがちです。もちろん短い時間でぱぱっとやる仕事なら、そうしたくつろぐスペースなどを設けるまでもなく、先に全てやってしまい家に帰ってくつろぐのも良いと思います。

ですが、頭をずっと使ったり長い時間何かをしているとやはり疲れますし、集中力も切れてしまいモチベーションも下がるでしょう。なので、途中で気持ちを切り替えてリラックス出来る癒しの空間があるだけでも、仕事をしている人からすれば仕事の質、少なくとも仕事環境の質は高いと感じるのではないでしょうか。

自分の職場の環境の質が好きだと感じると、やはりそこに愛着が湧いてこだわりや思いやりが生まれやすく、それは効率や生産性を超えて効果を生みだすのではないでしょうか。効率とはいかに早く終わらせる、成し遂げるかというイメージが強いですが、効果とはもっと広い意味で使える言葉です。

たとえば、効率ばかり求めていた会社で働いていた従業員が会社の悪口を言って、それが会社のお客さんに広がり、会社の評判が落ちたら効率は高くてもそもそも効率を上げる目的の業績が下がってしまうかもしれません。

それは効果がないというもので、その効率目当ての行動に効果がないといえます、逆に効率が悪いように見えても、従業員が幸せを感じていたらその会社の評判の良さが周りにも広がり、口コミでお客さんが増えるかもしれません。

そうした目に見える効率よりも、目に見えない働いている人の心へのアプローチが、会社の業績を伸ばすという効果に繋がる大きなカギになるかもしれません。

何のために仕事をしているのか?

そもそも、なぜその会社はそれをやっているのか、そこで働いている人は何を目的に働いているのかを知ることも大切です。なぜなら、社長が自分と周りの幸せのために会社をやっているのか、拡大することで周りの会社に負けないように無価値感を満たすためにやっているのかでは全然違うからです。

表面的には明るくて元気な人たちばかりに見えるところでも、フタを開けてみると効率に追われて疲れているのに無理やりポジティブに振る舞ったり、感情を押し殺して頑張っている人がいるからです。それなら自分の気持ちを言い合える関係のほうがよく、気持ちを押し殺して頑張り続ける人はその反動が来る可能性があります。

人それぞれ自分が満足する収入のラインがあるはずですが、どこまでも拡大し続けたいという人は拡大しないと無価値感を感じたり、物を求めて欠乏感を満たしたい気持ちがあるかもしれません。それより、なぜその仕事をしているのかというほうが大切ではないでしょうか。

何を基準に仕事を選ぶか?

嫌な仕事にはモチベーションは必要ですが、やりたい仕事にモチベーションは必要でしょうか?「モチベーションを上げたらもっと良い仕事が出来るのか」と思っても、いつもモチベーションを上げないといけないのも疲れます。

ですが、自分のやりたいことを仕事に出来たらゲームと同じく、周りからの期待へのプレッシャーはあったとしてもストレスなく夢中になれるのではないでしょうか。そして、癒しの空間や理想通りのオフィス、人間関係があれば仕事と趣味の区別がつかないくらい楽しい時間を過ごせる人生になるのではないでしょうか。

それを基準に仕事を選んでいる人は少なく、時給が100円高いから選ぶとか、あまり動かなくて良さそうだからといった理由で選ぶことがあります。ですが、あまり動かないことだから退屈さを感じ、ストレスがたまったり時給が100円高くてもハードで疲れて続かないならどうでしょうか。

人生を長期的に見て、自分らしい仕事、自分らしい環境、自分らしいワークスタイルなどを追求して、それが実現したらお金よりもその仕事やその環境が好きで、遊んでいる感覚になれたらお金からは得られない幸せや心の平安などが得られるのではないでしょうか。

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