初めての部下!昇進して上司になった時に覚えておくべきこと
会社の中で昇進すると、晴れて自分の部下を持つことになります。初めて上司として自分の部下を持つことに対して、不安になったりどんな風に育ててやろうかとワクワクしたりしますよね。
しかし、上司になるというのは単に肩書が少し長くなって給与が少しアップすることではないのです。これまでにやったことのないこと、つまり上司として部下を監督するための心構えやスキルが必要になってくるのです。
初めて部下を持つので緊張しているという方に向けて、昇進して上司になった時に覚えておくべきことを幾つか紹介させて頂きます。
上司の仕事とは
上司の仕事とはどんなものなのでしょうか。部下の指導をすることでしょうか、それとも先頭に立って誰よりもバリバリと仕事をすることでしょうか。いいえ違います。とくにまだ上司としての経験が浅い方には、上司の仕事はこういう物だと思って頂きたいのです。
上司の仕事は、部下の責任を取ることです。どうして上司などという存在がいるのかと言えば、下のものの責任を取るためです。肝心な時に部下に責任を押し付けたりしていると、後々そうした態度や仕事ぶりは自分に返ってきます。
全てを投げ打って部下の責任を取れとまでは言いませんが、部下の失敗は上司の責任、部下のミスは上司が謝る、と覚えておきましょう。
部下の指導に力を入れすぎない
上司になりたての状態で、いきなり張り切って部下の育成に取り組むのは少し無理があります。人間にはそれぞれ相性というものあるからです。
何よりも、上司としてまだ経験も能力も浅い段階から、出来るつもりになって部下の指導に力を入れてしまうのは危険なことなのです。
まずは上司としてどんな仕事をすれば良いのか、そこからきちんと把握するようにしましょう。会社はビジネスを行うための場所です。
貴方が部下を育てて使うのは、より効率良く仕事を行うためなのです。決して、部下の育成や指導そのものを目的としてはいけません。
上司は仕事が出来なくても良い
上司という立場では、必ずしも部下達と同じように仕事が出来なくてはならない訳ではありません。確かに仕事面で尊敬を得ようと思えば優れたビジネススキルを示す必要がある訳ですが、上司なのですから日常の業務からして部下とは違うことをやっているのです。
上司に求められる能力といのは、きちんと部下を管理監督し、そしてきちんと仕事を完了させることです。だからこそ、部下がやっているような仕事を上司がする必要はありません。部下の方が優れていても気にする必要もありません。
仕事をするステージや、全体的長期的な視点が違うのですから、上司は自分の立場として出来ることをしましょう。良いところを見せてやろうと発奮し、結果日常的な業務に差し障りが出てしまっては本末転倒です。
部下の指導にはお互い共通のルールを作る
ビジネスマンに限ったことではなく、いつも言うことが違う人というのはどれだけ凄い人であっても尊敬はされません。ビジネスの場で上司として部下の指導をする時もそれは同じなのです。
部下の指導をするという時は、最初に部下との間に共通のルールを作っておくようにしましょう。そうすれば部下は仕事の進め方をどのようにすれば良いのか、指導を受けた時はどのように改善すれば良いのかおぼろげながら理解してくれます。
ある程度上司と部下としての関係のフォーマットを作っておくことで、指導をする際にも仕事をする際にもお互い楽になるのです。
部下に好かれようとしない
折角上司になったのだからと職場の部下と仲良くなろうとする人がいます。一概に否定出来ない部分もあるのですが、上司としての経験が浅い内はそれは避けておいた方が賢明です。
上司として部下と仲良くする、好かれようとするのは非常に難しいことなのです。前提として役職の差がありますし、仲良くしようとし過ぎると逆に部下から煙たがられたり侮られたりしてしまいます。
締めるべきところを上司としてきちんと締めることが出来る人でないと、部下に好かれるのは難しいのです。
職場は友達作りの場所ではありません。部下に嫌われても仕事がしっかり完了すれば問題ないのです。好き嫌いはまずは置いておいて、仕事がきちんと出来る環境づくりに力を入れましょう。
自分の意見を押し付けない
部下の指導やミスを指摘する時にやってしまいがちなのですが、自分がそう教えられたから、自分はこうして成功したからと自分の意見を部下に押し付けてはいけません。
その方法は確かに自分にとっては有効だったかもしれませんが、他の人にはもっと良い指導の仕方があるかもしれないからです。ですので、部下の性格や仕事の向き不向きを考え、その人が素直に受け止めてくれるような指導法というものを考えましょう。
勿論、その一環として自分はこういう風にしたら上手くいったぞと教えるのは効果的です。押し付けるだけでは納得も理解も得られません。