10年後生き残りたいビジネスマンは上司としてのスキルを身につけよ
世の中にいるビジネスマンの殆どは、役職を持たないいわゆる平社員です。何か役職を持っていたとしても大抵その上にはもっと上の上司がいる。会社や社会というのはピラミッドのように出来ています。
それが悪いという訳ではありません。しかし、今現在平社員として働いているビジネスマンの皆さんに一つ聞いておきたいことがあるのです。皆さんは10年後も同じ会社で、同じ業界で、同じ社会で働いていると思いますか?ということです。
アベノミクスだ東京オリンピックだともてはやしていますが、日本の実体経済というのは消費者が実感出来るほどには回復していません。消費増税や税法の変更、制度の変更によって、今現在何とか利益を上げている会社の多くが儲けが無くなるのではと戦々恐々としている状態です。
そんな中、企業は生き残るために社員教育を出来るだけ省き、人員を削減していくことだって考えられるのです。ただでさえ新しい技術、新しい考えかたが誕生して広まれば古いコンテンツは駆逐されてしまう時代です。
10年後、時代の変化についていくことが出来ていなければ、平社員では職を失っているかもしれないのです。
生き残るために必要なのは、上司としてのビジネススキルにほかなりません。それがどういうものなのか、ご説明させていただきます。
マネジメントが出来ない人間は上に立てない
少々きつい物言いになってしまいますが、皆さん、目の前の仕事さえ出来ればいつか誰かが評価してくれる、自分は出世出来るんだと思ってはいませんか?
はっきりと言いましょう。出世できる人というのは、出世するための努力をしている人、上司になるためのスキルを身につけているからこそ出世することが出来るのです。
それを理解していないと、例え40年間真面目に勤めあげても出世することなんてありえません。せいぜい、多少経験と実務能力のある平社員。それが限界です。
そんな訳はない、自分はこんなに頑張っていると思うかもしれません。確かに努力は尊いものです。尊重すべきものですし、評価されるべきものです。
しかし、ビジネスはお遊戯会ではないのです。出世する人は、平社員と同じ仕事をさせておくのがもったないから出世します。誰にでも出来るような仕事は誰かにやらせておいて、取替えのきかない人材を重用するのはごくごく当然のことなのです。
努力こそ正義だと思っていると、いつまで経っても努力は評価されません。努力というのは仕事の結果や自分のスキルアップに繋げなければならないものですし、その努力もきちんと上司や周囲にアピール出来ないといけないのです。
では、出世するために必要な努力やスキル、資質というのはどんなものなのでしょうか。それは、人材をマネジメントする能力です。
上司の指示を聞いて仕事をするだけならば、どんなに優秀な人でも、逆にどんなに経験のない人でも出来ることです。
そうした平社員をどれだけ上手く使いこなすか。それが、上司に求められるビジネススキルなのです。
その他にも重要なものはありますが、とにかく出世するためには、他人を上手に使うという能力が必要になるのだ、と思っていて下さい。
専門的な仕事のエキスパートになる
ここまで厳しいことばかり言いましたが、実は、マネジメント能力を磨く以外にも出世する道はあります。
それは、他の誰にも出来ないような、皆さんだからこそ出来るような仕事を出来るようになることです。専門的な仕事の、それもエキスパートになれば、競合する人材がいないので自然と待遇は上がっていきます。
しかし、この場合でもやはり全くマネジメント能力が必要ないかというと、そうでもないのが現実のつらいところなのです。どんな専門職でも、一人で仕事が完結することはありません。
社内で他の人と連携を取ったり、上司を説き伏せたり、もしくは自分の下についた部下を育てたりしないといけないのです。マネジメントが全く出来ないと、その部分を誰かにフォローしてもらわねばなりません。
結局、出世するにも特別な人材になるにもマネジメントの能力は必要になってきます。
マネジメントを普段から意識しよう
出世するための努力として、まずは今の立場からでもいかに周囲の人を上手く使いこなせるかを常に考えるようにしましょう。
例えば職場でチームを組んで仕事をする時、誰に何をまかせ、どのように工程を組めば仕事がスムーズに行くのか。それを、上司も含みで考える癖をつけるのです。
最初は戸惑うかもしれませんが、目の前にある仕事以外のところにも目が行くようになりますので、マネジメントの勉強を本格的にするのでも今より効率よく仕事をするのでも、役に立つことは間違いありません。
会社は集団です。社会はもっと大きな集団です。どれだけ大きな人数の集団を動かすことが出来るのか。それが、上司として求められるスキルなのです。長く働きたい人は、上に立つことを考えましょう。