直ぐに実用出来るキャッチコピー。今日から早速使ってみて下さい
今日から直ぐに使えるキャッチコピーのコツを紹介します。安易に考えると勿体ないキャッチコピーには、お客様の購買意欲を喚起する様々な工夫が必要です。そんなキャッチコピーについて、心理学を駆使した方法を紹介します。
限定10個です!
「限定10個です!お買い上げはお急ぎ下さい!」
人は、数が少なくて無くなりそうなものに対しては不安定な状態になり、それを解消しようとして手に入れようとする性質があります。そういう事を希少性の原理と言います。その希少性の原理を活かしたキャッチコピーは「限定10個」とか「残り10個」という様な表現。キャッチコピーに上手く盛り込みましょう。
新聞で紹介されました!
「今朝の新聞に掲載されました!」
人は、専門家や権威を持っている人の言う事は信じやすいという心理が働きます。そういう心理の事を権威効果と言います。新聞に掲載されました!とか、テレビで紹介されました!と言うと、お客さまの信頼感や安心感に繋がります。もちろん、権威効果を利用しようと思えばメディアに取り上げられなければなりませんから、本当に信頼出来る商品でないといけません。
美しい外観!
例えばエアコンのキャッチコピーで「美しい外観!」とか、「シーンと静か!」とか、「心地良い冷風!」という様に、VAKを意識したキャッチコピーが効果的です。
VAKとは、視覚(V)、聴覚(A)、身体感覚(K)の事で、人は五感のうち、この3つのいずれかが優位であるという特性があります。ターゲットに合わせてこのいずれかを使うか、全てを上手く織り交ぜるという工夫が必要です。
このままでは使い勝手が悪くなりますよ!
「このままでは使い勝手が悪くなりますよ!早めのケアが必要です!」
これは、一時的に不安を煽って、それに対しての救済のために自社製品を売り込むためのキャッチコピーです。人は、快楽を求めるよりも、不安から解消されるための方が行動を起こしやすいのです。こういった心理をフィア・アピールと言います。
ただし、乱用しても良いテクニックではありません。真実に基づいた内容で構成する必要がある事は言うまでもありません。
よく理解するまでは購入しないで下さい!
「よく理解するまでは購入しないで下さい!お買い上げは慎重に!」
お客様の行動を禁止するというテクニックです。買おうかどうか迷っているお客様に買ってはいけないと禁止をする理由に、ピンと来ない人もいらっしゃるかも知れません。
しかし、心理学では心理的リアクタンスというのがあり、人は禁止をされたり、何かを押し付けられると、それに対抗して反対の行動を取ってしまうという性質があるのです。この心理的リアクタンスを活用して、お客様の行動を禁止するというのもキャッチコピーとして有用な方法です。
もうお済みですか?
「もうお済みですか?ボチボチ対策を!」
という様に、本題を言う前に相手に対して興味付けをする事をピーク・テクニックと言います。先ずは興味付けや注意喚起を行ってから商品の案内をする方が、興味付け無しでするよりも効果的なのです。
以上の様に、キャッチコピーは、ただ闇雲に付ける様なものでは無く、何となく響くからという様な感覚で付けるべきものでもありません。きっちりとお客様の心理と向き合って、心理学のテクニックを踏まえて付けると効果的なものです。
販促において、キャッチコピーを適当に付けてしまう方が多い様ですが、キャッチコピーは商品説明よりも前にお客さまが目にするものです。一番最初に目にする所ですから、入念に検討をして付ける必要があります。商品のイメージを損ねず、こういったテクニックを駆使しつつ、伝えたい事も伝えなければならないものだという事を知っておきましょう。