頑張ることよりも、夢中になることを目指して仕事を考える男とは?
「好きこそものの上手なれ」という言葉があります。良い言葉ですよね。私は大好きです。何か一つのことに打ち込むのはかっこいい。 そのためにはもちろん「努力をする」という覚悟が必要になるけれども、ただひたすらに「頑張らなきゃ!」と思ってもいつか息切れしてしまうもの。
「燃え尽き症候群」にならないためにも、自分が楽しめるやり方で努力することが重要です。頑張ることを過剰に意識しすぎてはダメ。まずは夢中になることを目指して、毎日を考えてください。
実は同じことが、受験勉強のコツにも言えるんです。ビジネスパーソンに対して、受験勉強の例え話はふさわしくないと思われるかもしれません。けれども、騙されたと思って読んでみてください。
近頃の受験市場がどうなっているのか、例えば参考書売り場なんか覗いてみたことがありますか?私は、先日TOEICの参考書を探すために、本屋さんへ立ち寄ったのです。
自分が目的とする本のすぐそばに、大学受験用の参考書が並べられていたので、少し懐かしいと思いながら売り場を練り歩いていました。
参考書と言えばどうしても、真面目なものばかり取りそろえられているイメージを持っていたのです。ところが、しばらくもしないうちに、そのイメージは打ち砕かれます。本の表紙にでかでかと漫画やアニメのキャラクターをあしらったものを見つけたからです。
漫画やアニメのキャラクターをあしらっているからと言って、ふまじめであるというのは間違った考えです。実際、驚いてそれらの参考書を手に取った私ですが、中身はいたってまともなのだということを理解しました。
具体的な作品名を上げるのは、著作権の問題でまずいのかもしれませんが、私でも知っているような有名作品のキャラクターと一緒に英単語を覚えるというコンセプトの参考書が数点。参考書を製作・監修しているのは、有名予備校の講師さんですから、中身が信用のおけるものであることはよく分かります。
夢中になって勉強に取り組むことができれば、もちろん効率が上がる。アニメや漫画に造詣が深い人はいくらでもいます。そういう人たちにとって、好きなキャラクターと一緒に勉強ができることをコンセプトにした参考書は、まさしく救いを求められる一冊でしょう。
大学受験の話が長くなりましたが、自分が夢中になれることであれば、仕事でもなんでも効率がアップするでしょう。男として、できるビジネスパーソンとして、夢中になることを忘れてはいけません。年齢は関係なく、仕事に対する興味関心を常に持ち続けて、これをこのように変えればもっと良くなる、という考えを持ち続けるのです。
自分の頭にあるアイディアが、すぐに実現できるものでなくてもかまいません。何も考えないで漫然と過ごすよりは、よほどプラスに働くことです。毎日の仕事をつまらないものだと思うならなおさら、どうすれば「仕事に夢中」と言えるようになるのか。それを考えましょう。
私は、常に「自分の仕事について感じる不満」を書きためるためのノートを持ち歩いています。仕事に対して不満を持ち、それに対して悪口を言うことは、他人に対して悪口を言う作用によく似ています。他人に対して愚痴をこぼす場合とは違って、手帳に不満を書きためるだけなら、誰にも迷惑はかかりませんし。
そして、だいたい月に一回くらいのペースで、自分がノートに書きためた不満を読み返すようにして、その時々で、自分の頭に思い浮かべられる有効な解決策があるかどうか検証します。手帳を読み返す頻度が余りにも多くなりすぎるようではだめ。なぜなら、問題を解決するためのアイディアというのはそれほど頻繁に思いつくものでもないですし、あまりノートの内容にこだわりすぎるとかえってストレスが膨れ上がるからです。
ただ頑張ることよりも、夢中になることを目指して毎日を考える男を目指してください。